日本が世界一のものと言うとどんなものを思い浮かべるだろうか。平均寿命やビザなしで渡航できる国や地域の数などが有名かもしれないが、海外に保有する資産でも日本は世界一だ。
中国メディアの今日頭条は21日、「日本の海外資産はなぜ世界一なのか」と題する記事を掲載した。

 日本は国内総生産(GDP)では米国、中国に次いで世界第3位だが、バブル経済崩壊後は「失われた20年」などと言われるように経済成長は停滞してきた。記事は国内経済はぱっとしないものの、日本は「世界最大の対外純資産保有国」だと指摘。これは、海外に保有する「対外資産」と他国に対する「対外負債」を合算したものだが、日本の対外純資産は長らく世界一の座を維持し続けている。ちなみに、最大の対外純負債保有国は米国だった。

 では、なぜ日本は海外資産で世界一になったのだろうか。
記事は、日本が海外資産の購入に熱中する理由として「海外資産を購入することに対する警戒心を与えない」ためと分析。この点、中国が海外資産を増やそうとするとかなり警戒されるのだという。日本にはこうした障害がないので、海外資産を購入しやすいと分析した。

 もう1つの理由は、80年代に日本はすでに米国によって経済成長の勢いを削がれたため、再び米国に挑戦できるような環境にはないことを挙げた。プラザ合意で円高にさせられた日本は、産業貿易で日本経済を成長させていくことが難しいため、海外資産を増やす傾向になっていると指摘している。

 日本では国の借金の大きさが強調される傾向にあるが、実際には海外資産が非常に多く、これらを含めると日本は裕福な国だと言えるのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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