記事は、中国国内の経済、社会の発展に伴い、今や多くの人が自動車を購入し運転していると紹介。
その上で、日本の企業では空気を入れる必要がなく、パンクの心配も全くない新しい概念の自動車タイヤの研究開発が進められているとし、日本のタイヤ大手ブリヂストンの「エアフリーコンセプト」技術について紹介している。
その構造について記事は、空気を充填する既存のタイヤとは異なり、タイヤの中身は樹脂でできたスポークが取り付けられていると説明。採用されている樹脂はリサイクル可能な柔軟性のある熱可塑性素材で、振動を軽減する安定性に優れていると伝えた。
また、このタイヤを開発するうえで大きなネックとなったのが耐荷重性で、当初は100キロ前後の重さしか耐えることができず、重い車体を持つ自動車のタイヤとしては全く不十分だったとする一方、開発チームの地道な努力により、現在では最大400キロほどの荷重に耐えられるところまでやってきたとした。
記事は「今後自動車にこのようなタイヤが装着されるようになれば、釘を踏んでパンクする心配もなくなる。そして、年間の自動車の維持費も大いに節約できるようになることだろう」とし、その実用化に期待を示している。
記事が紹介したエアフリーコンセプトのタイヤはまず、自転車において間もなく実用化することになりそうだ。自動車タイヤの実用化についてはまだ克服すべき課題が多いようで、すぐの実用化は難しいようである。同社ではほかにもゴムと樹脂を分子レベルで結合させた新素材「SUSYM」をはじめ、新技術の開発を進めている。日本企業の技術と開発力が、近い将来既存のタイヤの概念を過去のものに変えるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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