記事は、中国高速鉄道はわずか10数年で偉大な成功を収めたと主張し、それが可能だったのは中国経済の成長率が高く、中国政府が投資を拡大し続けていた時代だったうえに、鉄道輸送におけるボトルネックが存在していた「好条件」が揃っていたためだと指摘。
そして、中国が高速鉄道の技術を単に海外から「導入」するのではなく、あくまでも自主開発に向けた基礎としたことが中国の工業全体に飛躍の機会をもたらしたと強調し、もし中国が高速鉄道の技術を自主開発せずに、全て他国から導入するだけにとどまれば「中国社会は中国高速鉄道の発展を偉大な成功と認めようとはしなかった」はずだと論じた。
また記事は、中国では過去に鉄道の「市場化」が議論されたことがあるとしながらも、中途半端に民営化せず、国家のプロジェクトとして高速鉄道を発展させたことも正しい判断だったと指摘。こうした正しい判断と諸条件が合致した結果、中国高速鉄道の成功につながったと主張した。
中国国内では高速鉄道産業と自動車産業は「対照的」だとする声が数多く存在する。中国の自動車産業は技術と引き換えに外資メーカーに市場を開放した結果、外資メーカーに市場シェアを押さえられてしまい、中国メーカーは市場と成長の機会の両方を失ってしまったが、高速鉄道産業では市場を開放しなかったことで、高速鉄道を輸出できるほどまでに発展できたという意見だ。こうした意見はある意味で正しく、中国は自動車産業の失敗から教訓を得ていたのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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