記事は、日本のアニメ業界の発展に伴い、「声優」という職業も進化を遂げていると紹介。
その一方で、よく観察してみるとジブリ作品や新海誠監督の作品など日本国内のアニメ映画、そして米国のアニメ映画の吹き替えには、著名な俳優や歌手が起用されることが多いことに気づくと指摘。「日本にはプロの声優がたくさんいるのにどうして彼らを使わないのか」と疑問を提起した。
その理由として記事は、テレビアニメとアニメ映画ではニーズが異なる点を挙げている。テレビアニメがターゲットにしているのは往々にして「アニメをこよなく愛する人びと」であるのに対し、アニメ映画は「映画が好きで、アニメも見る一般大衆」向けであり、「特にアニメが大好きな観客」向けではないと説明。このために、アニメ映画はプロの声優よりも大衆受けしやすい俳優や歌手に声を担当させるのだとしている。
そして、しばしばアニメファンからは俳優や歌手のアテレコに対して「まるで素人」と厳しい評価が出る一方で、観客動員数や全体的な評価を見ると決して「失敗」ではなく、むしろ高い評価が得られるという現象が生じるのだと伝えた。
また、プロの声優と俳優では表現方法が異なり、作品の風格やストーリーの内容を鑑みて俳優にしゃべらせた方が効果が高まると判断した場合に積極的に俳優を起用するケースもあるとした。
記事は「プロの声優にしても、プロの俳優にしても、それぞれトレーニングを受けている。どちらがいい悪いではなく、どちらを使うかの判断には、作品の全体的な効果が考慮されているのだ。俳優の強みは演技のナチュラルさにあり、この点が多くの作品で俳優を起用する理由になっているようである」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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