東海道新幹線の新型車両「N700S」が1日にデビューし、東京駅では1番列車の出発式も行われた。JR東海によると、車両は13年ぶりのフルモデルチェンジとなるそうだ。
このニュースが、日本の新幹線に関心の高い中国人の目に留まらないわけはなく、中国メディア上観新聞はさっそくN700Sを「次世代の高速鉄道」として紹介する記事を掲載した。

 記事は、JR東海はこの新型車両で新型コロナで減少した乗客を取り戻したいだけでなく、海外進出も目指しているようだと紹介。N700Sの「S」は「Supreme(最高の)」のSを指していることからも、いかに期待されているかがうかがい知れる。では、N700Sにはどんな「次世代」的な特徴があるのだろうか。

 記事は、まず「速さ」を紹介している。試験走行では時速360キロを出していると指摘。しかし、実際の営業速度は時速285キロ以下に抑えられるのではないかと推測している。また、「安全性」が高くなっているとも伝えている。「バッテリー自走システム」を高速鉄道としては世界で初めて搭載したことで、「停電になっても走れる」新幹線を実現させた。走行中に自然災害などにより停電しても、自力走行で安全な場所まで移動することが可能になる。そのため、トンネル内や橋梁上など危険な場所で止まってしまうリスクを避けることができると伝えている。

 外観にも変化が見られている。
記事は、先頭形状とライトがN700系よりも「おしゃれになっている」と見た目の良さを伝えているが、それぞれに目的があるようだ。先頭形状は左右両サイドのエッジを立てることで、トンネル突入時の騒音を減らし、前照灯も20%大きくし安全性を追求したという。

 また、車内では座席の角度を変えることでさらに乗り心地がよくなり、全席にコンセントを装備し、忘れ物がないように、停車駅に近づくと荷棚が明るくなる心にくい設計も施されていると伝えている。

 記事は、モデルチェンジした新型車両に興味津々のようだが、残念ながら中国人旅行者がこの新幹線を利用して旅行できるのはまだ先になりそうだ。今は日本国内の利用者に限られそうだが、報道によれば、約6ー8分に1回の間隔で空気が入れ替わるようになっており、新型コロナ対策も行われているという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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