中国のポータルサイト・百度に26日、「日本人はどうして生食を恐れないのだろうか」とし、刺身などで生魚を安心して食べられる理由について紹介する記事が掲載された。

 記事は、見た目に美しく食べてもおいしい日本のグルメで多くの人が思いつくのが寿司や刺身であるとし、日本人は魚介類を加熱せずに生で食べることが習慣化しており、好んで食べていると紹介。
生食は食感が良く、なおかつ栄養素も逃げない長所がある一方で、処理する際に特に清潔さが要求されると指摘した上で「日本人は寄生虫の存在が怖くないのだろうか」と疑問を提起した。

 そして、四方を海で囲まれており、漁業資源が豊富な島国の日本で生活する日本人は長い時間をかけ、魚介類の生食に自然と適応していったと説明するとともに、魚の生食はもともと古代中国から伝わったものの、「本家」のはずの中国大陸では主に寄生虫の多い淡水魚を食するため加熱処理がほぼ必須であり、早い段階で生食文化が廃れてしまったのに対し、日本では食べられている魚の多くは寄生虫による人体への危害が比較的小さい海洋性のものであると説明した。

 また、日本人が刺身や寿司として生食する魚介類は、捌いたばかりの新鮮なものか、漁獲後に急速冷凍することで中間セクションにおける感染を防ぐとともに多くの寄生虫を殺したものが用いられると紹介。調理や盛り付けの際も低温の環境を保つよう留意されるほか、刺身や寿司に欠かせない薬味であるワサビにも殺菌作用があると伝えている。

 日本で安心して生の魚が食べられるのはやはり、その流通体系の安全性や調理する人の技術がしっかり保障されているからではないだろうか。海外で刺身や寿司が供された際、それが品質上全く問題ないものだったとしても、日本以外の場所で魚を生食することに対する「一抹の不安」を覚えてしまうのは、日本の食の安全を巡るシステムや管理体制を大いに信頼しているからなのだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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