記事は、米中両国で貿易戦争によって苦しんでいるのは米中両国だけではなく、日本やEUも非常に難を被っていると紹介。
その理由について、まず日本は米国との関係が非常に重要であると同時に、中国との貿易関係も密接になっていると解説。米国が日本に追従するよう求めても、日本は必ずしも求めに従っておらず、中国における投資をなおも増やし続けているとした。そして、日本の経済や企業にとって中国は非常に大きな利益を生む市場であり、中国市場を失ってまで米国に従うメリットがないのだと伝えたほか、在日米軍の駐留費用問題など、日米間にも意見の対立が存在することも要因の1つになっていると分析した。
また、EUについては日本とは異なり、米中貿易摩擦で受けるダメージに注視しながら両者の間でバランスをとっていると説明。EUが最も憂慮しているのは、米中間において5G通信をはじめとする技術封鎖や通貨の衝突によって自らに危害が及ぶことであるとし、表面的に米国と統一戦線を張ることに同意していても、実際の行動に移すEU加盟国は少ないのだと伝えている。
記事は最後に、世界の貿易関係が一層複雑になっている現在において、米中両国そしてEU、日本はそれぞれお互いの経済体系の中にがっちりと嵌り込んでいるのだとしたうえで「たとえ米国が中国との関係を断ち切る決心をしたとしても、日本やEUがこれに追随することはあり得ないのだ」と結論付けた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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