これだけ経っても、いまだにことあるごとに歴史問題を持ち出し日本への憎しみをあらわにしているのは中国だが、中国メディアの網易は2日、「戦後75年経ったいま、日本は中国をどう見ているのか」と題する記事を掲載した。
記事はまず、中国人は何年経っても戦争の痛みと憎しみを忘れないが、日本人と日本文化に対しては友好的になってきていると紹介。訪日中国人はここ数年増加し続け、日本文化に好意的な人も少なくない。しかし記事によると、日本人のほうが中国を嫌っているのだという。
言論NPOと中国国際出版集団が2019年10月に発表した「第15回日中共同世論調査結果」によれば、中国に悪い印象を持っている日本人は84.7%と非常に高い数字を示しているという。それに対して半数近くの中国人は日本に対して良い感情を抱いている。
2013年には尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題で中国人の対日感情は急激に悪化したもののその後は急速に改善しているので、中国人の熱しやすく冷めやすい国民性が感じられるが、対する日本はそうではない。この時期に嫌中感情がピークを迎えてからは、わずかに改善がみられるだけで高止まりを続けている。
記事は、中国が日本人からいかに嫌われているかを強調。新型コロナウイルスに関連した中国に関する報道にはネガティブなものが多く、ニュースに対するコメントも同じだとしている。「中国の発表する数字は信用できない」、「世界に対して謝罪すべきだ」、「加害者が被害者面している」、「中国が寄贈してくれたものが汚くて使えない」などひどいコメントが目立つと不満を示した。
戦後75年が経過したが、日本と中国の関係は今なお微妙であり、新型コロナウイルスのパンデミックを背景とした尖閣諸島への侵入などを理由に、日本人の中国に対する見方や感情は低迷を続けていると言えるだろう。
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