今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ぱったりと外国人観光客の姿が途絶えた。コロナが完全に収束し、観光客が戻ってくるのが待ち遠しいものだが、これまでは訪日外国人客のうち多くを占めていたのが中国人客だった。


 旅行中に日本に対する理解を深め、日本に好感を持つようになって帰国した中国人は多い。そのおかげか、今では多くの中国人が日本はきれいな国でサービス業の質も高いなど、日本の特徴をよく知るようになっている。しかし、実際に日本を訪れてみて、「想像と違った」と思う人もいたそうだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人の生活が想像とは違ったと紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、「日本が清潔で、日本人の民度も高いというのは話に聞いていたとおりだった」と振り返りつつも、「日本人の生活は想像と違った」と感じたそうだ。日本では「高齢者がたくさん働いていたため」で、それほど生活が苦しいのかと驚いたのだろう。個人経営の店やタクシーの運転手など、定年を過ぎたように見える白髪の高齢者が働いているのを見て、「中国のほうが生きるのはずっと楽そうだ」と感想を伝えている。

 確かに高齢化が進んだ日本では、働く高齢者の姿をどこにでも見ることができる。定年退職したら孫の面倒を見て、趣味を楽しみながら過ごす人が多い中国からすると、高齢者が働くのは「かわいそう」なことに思うのだろう。しかし、個人差はあるにしても、日本の働く高齢者は元気で、中国の同年代の高齢者に比べてずっと若々しい。どちらが良いかというのは一概に言えないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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