記事は、今年の中国のスナック菓子市場規模が2兆元近くに達するとの予測が出ており、三只松鼠、百草園、良品舗子といったブランドが業界を引っ張っていると紹介したうえで、日本では老舗ブランドのカルビーが長年王座を守り続けており、長期的に日本国内のスナック食品市場シェアを50%以上獲得してきたと伝えた。
その上で、カルビーについて1940年代に創業し、すでに70年以上の歴史を持つと説明。戦後の食糧不足難の時代に、栄養に富んだスナック食品を開発しようと思い立ったのが創業のきっかけであり、「カルビー」という名前はカルシウムの「カル」とビタミンBの「B」を合わせたものであり、そこには健康に有益な食品を提供しようという理念があるのだと紹介している。
そして、カルビーは60年代以降「かっぱえびせん」「サッポロポテト」「ポテトチップス」といったヒット商品を次々と発売したほか、日本人の飲食習慣が炭水化物に偏っていることを発見し、シリアル食品分野にも進出、「フルグラ」をヒットさせたとした。
記事は「老舗ブランドが新興ブランドの打撃を受けて衰退するケースも往々にしてあるが、カルビーは絶えずイノベーションと改良を続け、研究開発とマーケティングによって若い世代に支持される製品を出し続けてきた」と同社が長らく日本スナック菓子界のトップにあり続ける理由を分析。また、年間10億袋を売り上げるポテトチップスに使うジャガイモについて、直接農家に栽培指導し、買い付けを行っているとし、「農工一体化の生産管理体系を構築したのだ」と伝えた。
さらに、近年では膨大な中国市場の開拓にも力を入れ、2年間に現地法人を立ち上げるとECプラットフォームとの提携を積極的に進め、オンライン、オフラインで様々なPR活動を行うことで中国でも「グラノラ」をベストセラー商品にしたと紹介している。
そして、最後に「長い歴史を持つブランドながら、カルビーは古臭いイメージが全くなく、むしろ若いイメージを想起させる。ブランドを長生きさせる主な理由は、新陳代謝を続けること、そして製品の質を高め、あらゆる可能性や新たなチャンスを見出して物にすることなのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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