記事は、かつては世界の強国として栄華を誇った英国、フランス、ドイツといった欧州の国について「総合的な国力ではるかに日本より弱くなっている」と紹介。
その上で「日本が20年停滞している」とよく言われるものの、日本経済は決して歩みを止めていたわけではなく、戦略的な転換を図ってきたのだと指摘。1990年代までの日本の製造業は主にブランドと規模で世界のトップに君臨したとする一方、中国などの新興国が台頭して日本の地位を脅かすようになると、日本は粛々とモデルチェンジを図り、主力をサプライチェーンの上流へとシフトしてこの分野で世界的な発言権を獲得したと伝え、「これが戦略なのである」と評した。
そして、完成品ではなく高い技術を必要とする精密部品へと製造業の軸を移したことで、日本が生産する製品には専門的な用途の物が増え、エンドユーザーである一般市民が日本製品を見る機会が減ったため、日本製品や日本の製造業が停滞し、後れを取り始めたという印象を抱きやすくなったのだとしている。
記事は、「日本はこの20年、発展の方向を変えただけで、停滞していなかった」とし、数量第一の発展から、発展の質を求めるようになったと紹介。仮に20年もの間に本当に停滞していたら、現時点で多くの工業分野で日本が世界の先頭に立ち続けているということはあり得ないとの見方を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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