2020年上半期の新車販売台数ランキング(乗用車・小型車編)によると、1位はトヨタ・ライズ、2位はトヨタ・カローラ、3位以降はホンダ・フィット、トヨタ・ヤリス、ニッサン・ノートと続いた。中国メディアの快資訊は29日、このランキングから日本の自動車市場を分析する記事を掲載した。


 記事はまず、日本人は国産車が好きだと紹介。このランキングも、上位はトヨタ・ホンダ・日産の3社で占められていた。「日本の自動車メーカーは技術、販売台数、品質のどれをとってもトップレベルで、有名な国内メーカーが軒を連ねているのだから、それも当然だ」と感心している。

 日本の消費者は、どんな車種が好きなのだろうか。記事は、ランキング上位は「小型車ばかりだ」と指摘。中国で有名なトヨタ・カローラも、ホンダ・フィット、トヨタ・ヤリスも小型車だ。中国では極めて人気が高いトヨタ・アルファードは、日本では中国国内よりずっと安く買えるにも関わらず10位止まりで、中国ではなかなか手に入らない高級車のレクサスでさえ、やっと50位に入るほどだと伝えている。

 このランキングから、日本人の小型車志向がはっきり分かると言えるだろう。しかも、上位50位以内はすべて国産車であり、これはランキング上位に海外メーカーが入る中国とは大きく異なっていると言えるだろう。もっとも、シェアは少ないとはいえ欧州車も日本の富裕層に人気が高く、高級車には欧州車が選ばれることが多く「二極化している」とも分析している。

 「国産車を買うことが国のためになる」という考え方の強い中国では、国産車が多く流通している日本という国は目指すべき姿のようだ。記事は「日本は自動車製造でも、消費者の理性的な消費観念でも学ぶところがある」と締めくくっている。
中国も品質が認められるようになれば自然と中国車が選ばれるようになるだろうが、そこまでの道のりはまだまだ長そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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