日本政府は、地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画の停止を決定した。代替策としてイージス艦2隻を新造する方向で調整しているが、2隻で約5000億円かかる見込みだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、「日本は高い技術力があるのに、なぜわざわざ米国からイージスシステムを買うのか」と題する記事を掲載した。

 記事によると、多くの中国人は「日本の武器・兵器のレベルは非常に高い」とのイメージを持っているという。例えば、90式戦車は当時、世界で最も先進的な戦車と評されたほか、対潜水艦作戦能力や掃海技術は世界一流で、レーダー技術も進んでいると指摘した。

 それなのに、なぜイージスシステムは米国から購入するのだろうか。その理由について記事は、「日本には軍事力や軍事産業の点で十分な独立性がない」からだと分析。つまり「米国が許さない」からだと論じた。日本の国防力は米国のアジア太平洋における軍事配置の一部に過ぎず、米国の「雑役」をしているだけだとしている。
 
 このほか、日本は長く武器輸出を原則禁止していたため、自主開発した武器は自衛隊で使用するだけで市場が極めて小さく、そのためにコストが高くなったと指摘。資金不足が軍事産業の発展に影響を及ぼしたと説明した。民間の進んだ技術を応用することで、一部の部品やシステムは非常に優れてはいるものの、全体的な発展とは至らず、日本の軍事産業は「歪んだ発展」となったため、イージスシステムは作れないと主張している。

 中国は独自開発したイージスシステムと類似のシステム搭載の駆逐艦を多数保有しているが、日本の技術力を考えると時間と費用をかければ独自の研究開発も可能ではないかと思われる。だが、それよりも米国から購入した方が早いし安く済むので効率的なのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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