中国では行列に割り込む人の姿をよく見かけるが、その一方ではバスなどで高齢者に進んで席を譲る人もよく見かける。この点、日本は逆で、割り込みはほとんどないが高齢者に席を譲る人もあまり見かけない。
なぜこのような違いがあるのだろうか。

 中国メディアの快資訊は9日、日中の高齢者の違いについて分析する記事を掲載した。中国は日本の高齢者から学ぶべきだとしている。

 日本では高齢者に席を譲ることがあまりない理由について、記事は「高齢者の側に、年寄りだと見られたくない心理が働いているからだ」と分析。自尊心の強い高齢者は、年寄扱いされることを嫌い、席を譲られるとむしろ「ショック」を受けると主張した。また、「人に迷惑をかけない」ことが徹底している日本では、席を譲ってもらうという小さな事さえ「人に迷惑をかけた」と感じて負担になると説明した。

 これは中国の状況とは全く異なっていると記事は指摘。中国では多くの都市で高齢者は無料でバスに乗車できるが、高齢者は座席が譲られて当たり前と考えているため、譲られないと怒り出す高齢者は少なくないと紹介した。

 また、中国の高齢者には譲り合いの精神もないため、朝のラッシュ時でもバスは朝市に買い物に出かける高齢者ですでにいっぱいになっていて、学生や若いビジネスパーソンはやむなく次のバスを待たなければならない状況に追い込まれると強調し、中国は日本の「高齢者をめぐる良い雰囲気から学べることがある」と指摘した。確かに、特別扱いされて当然だと思っている中国の高齢者は、日本の高齢者の心持から学ぶと中国社会はよりスムーズになるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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