自転車産業振興協会の調査によると、日本では2018年の時点で66.3%の家庭で自転車を保有していたそうだ。最近はコロナ禍により、通勤・通学に自転車を利用するようになった人も多いことだろう。
中国メディアの捜狐は15日、「日本人は裕福なはずなのに、なぜ自転車に乗るのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、アジアで日本ほど自転車が流行している国はないと主張した。確かに日本では公共交通機関が発達した都市部であっても、街中で電動自転車やロードバイクなど様々な自転車を見かける。

 中国では「自転車は貧しい人が乗るもの」という感覚が残っているうえ、近年は電動バイクがメジャーな移動手段になっている。東南アジアの新興国でも、移動手段の主流はバイクであって、自転車ではない国が多い。

 では、なぜ先進国の日本では自転車に乗る人が多いのだろうか。
記事は理由の1つとして、特に都市部では「自転車の方が自動車よりも便利」であることを挙げた。道路が狭い日本では「近場への移動なら自転車のほうがむしろ効率的だ」としている。また、マナーが良く、自転車専用レーンがあるなど、自転車を利用しやすい環境が整っているとも指摘している。

 ほかにも記事は、「我慢強い国民性」との関連性を推測している。中国では自転車より電動バイクが好まれる理由は何と言っても「楽」だからだろう。この点、日本では運動の一環として自転車に乗る人もいて、これは努力を惜しまない国民性と関係があるのかもしれない。
日本ではエコ意識の高まりと新型コロナをきっかけに、自転車の利用者がさらに増えていく可能性がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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