日本は、電車内が静かで乗客のマナーが良いと中国人に感銘を与えている。これは、マナー向上を促す「車内広告」の果たしている役割も大きいだろう。
中国メディアの澎湃新聞は17日、日本の駅や車内で見られるマナー啓発の広告ポスターについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、東京メトロが行っている試みを紹介。毎年様々なテーマでユーモアにもあふれたマナー啓発の広告を出している。例えば、2019年にはスピード&ボーダーレスをスローガンに、毎月異なるテーマでマナー広告を掲出してきたという。パッと見て誰にでもわかりやすく、共感しやすいように、毎月「英単語1つ」が目に飛び込んでくるようにデザインされている。

 また、2020年には「日本昔ばなし」に出てくる登場人物をポスターに登場させ、「降りる人を優先させる」、「車内は静かに」、「歩きスマホは危険」などのマナーを周知させたと紹介。画風もノスタルジックで、くすっと笑えるような内容が特徴だ。

 他にも、2016年には「漢字1文字」のポスターを採用したと紹介。「滞(とどこおる)」の文字には、ながらスマホで渋滞している様子が描かれているほか、「扉」の文字にはドア付近を大きく開けるイラストが描かれていて、非常に分かりやすい。

 中国にも、バスや駅など公共の場所にはマナー広告があるものの、「文明的な国を目指そう」、「お年寄りに席を譲ろう」といったスローガンが一般的であり、イラストもごくありふれたもので面白みに欠けていると言わざるを得ない。日本のようにデザイン性が高くておしゃれで、ユーモアも交えながらマナー向上を訴える広告は、かなりレベルが高いと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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