記事が挙げた1つ目の点は「製品と経営に対する姿勢」だという。日本メーカーは品質を保証するため部品管理が徹底しているが、中国メーカーにはこうした「姿勢」が欠落しているという。経営についても同様で、日本メーカーは長期的な視線で現地化した経営を行うのに対し、中国メーカーは短期的な利益追求で「とにかく売ること」しか考えていないと違いを強調した。
2つ目は「品質」の違いだ。タイやインドネシアでほぼ独占的な地位を占めている日本のトラックメーカーは、早くから現地に進出していただけではなく、その高い品質で現地消費者の信頼を勝ち得たと指摘。この点、中国のトラックは「信頼性や安定性で劣る」と認めた。中国メーカーは「品質を落として安く売る」という路線なので、これでは「将来が心配だ」と憂慮している。
3つ目は「ブランド力とアフターサービス」で、例えばタイでは日本メーカーは完全なアフターサービス網を構築していると紹介。中国メーカーはこの点が整備されておらず「売りっぱなし」の状況で、故障したら「鉄クズになる」も同然だという。このような状態なので「ブランド力」も上がらないと指摘した。
4つ目は「文化輸出」の違いだ。日本にはトラックをデコレーションする「デコトラ」文化があり、これはタイでも流行していると紹介。
中国国内では、中国メーカーのトラックが市場シェアの多くを占めているようだが、海外市場では苦戦している。記事の内容からすると、日本メーカーに追いつくことは当分無理そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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