急速な経済発展に伴い、高層ビルやマンションが乱立している中国。大都市のみならず、地方の中小都市でも中心部には高さのある建物が並んでいる。
そんな中国からすると、日本には高層ビルや高層マンションが少ないと思えるようだ。中国メディアの百家号はこのほど、日本の住宅が中国に比べて「低層である理由」について紹介する記事を掲載した。

 記事は「日本の国土面積は中国と比べると圧倒的に小さい」とし、狭い土地でありながら「高層マンションを大量に建設しない」のは、中国人からすると「空間の浪費」に感じられると指摘。しかし、実際には浪費ではなく、低層にするだけの理由があると伝えた。

 その1つが「地震が多発するため」だと分析。このため高層を避けるのは自然なことであり、低層なら避難するのにも都合が良いからだと説明した。2つ目の理由は「日本では土地が個人所有できるため」だと主張し、個人で住むための家ならわざわざ高層の建築物を建てないのは当たり前のことであると指摘した。

 3つ目の理由は「伝統の影響」を受けているためだと主張し、日本では伝統的に3階建て以上の住宅を建設することがなかったため、多くの人は自宅を建設するに際して地下室も作らず、2階建てにとどめるのが習慣になったとしている。

 中国の都市部では戸建て住宅は富裕層でないと購入できない超高級物件となっている。そのため、日本では戸建てに住むことができることをうらやましくも感じているようで、「これが中国と日本との差だ」という人もいるが、記事は「差というよりも文化の違いだと思う」と結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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