文明的な都市では、単に「生きるためのニーズ」を満たすだけでなく、細部にわたる配慮が見られ、便利な生活が送れると言えるだろう。中国人からすると、この点で日本は「細部の美が至る所に見られる」ようだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本で見られる細部への配慮について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、公衆トイレやホテルの各部屋にあるトイレが「温水洗浄便座」となっていることを挙げた。日本人からするともはや「常識」と言えるほど広く普及しているが、中国では一時期のブームもあって自宅に設置した人はいるものの、公衆トイレやホテルに設置されていることはまずない。

 また、日本では道路工事の際の「安全対策」が徹底していると紹介。工事車両は警告灯を光らせ、ロードコーンで工事個所をきちんと分けて、少なくとも2人の交通誘導員が配置され、安全を確保すると伝えた。この点で中国は安全対策が十分とはいえず、交通誘導員が配置されることはほとんどない。せいぜい「この先工事中」の看板が出る程度で、道路に穴があいてもそのままになっていることさえあってとても危険だ。

 このほか、「社会的弱者に対する配慮」が素晴らしいと称賛。小学1年生には黄色い帽子や黄色いランドセルカバーが学校から配布されるが、これは交通安全のためだと説明した。中国では保護者が送迎するので必要性がないのかもしれない。

 また、日本はバリアフリーが進んでいて障がい者に優しい社会であることを強調。バリアフリーと言っても、中国では視覚障がい者誘導用ブロックの上に荷物が積まれていたり、ブロックが途中で壊れていたりと、「形だけ」になっているケースが多く、日本とは大きく異なっていると言えるだろう。
中国は、国民性がおおらかすぎるためか、細部にまで配慮が行きわたらない現状がある。日本の細部に見られる配慮は、中国にとって良い啓発となっているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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