中国のポータルサイト・百度に10日、「外国人から見たら不可思議な、日本の礼儀」について紹介する記事を掲載した。

 まず最初に挙げたのは「日本人はいつも頭を下げてお辞儀をすること」。
面と向かってあいさつをするときだけでなく、電話をしている時でさえも自然と頭がペコペコと動く様子をしばしば見かけるとしたほか、商店では店員が深々と頭を下げ、訪問した会社を離れる時にもエレベーター前で扉が閉まるまで相手が頭を下げて見送るといった光景が繰り広げられるなど「どんなシチュエーションでも、日本人が頭を下げる場面に遭遇する」と評している。

 その上で、頭を下げてお辞儀をするという行為は単なる礼儀作法ではなく、客をもてなす心の表れであり、そこには感謝と歓迎の気持ちが含まれていると解説。お辞儀の文化で育っていない外国人にとって最初はちょっと奇妙に思える行動であるものの、その意味を知ることで多くの人が「素晴らしい文化だ」と納得するとした。

 次に挙げたのは、日本人の優しさ、柔和さである。日本では物を落としてもかなりの確率でその場に残されたり、警察などに届けられていたりして手元に戻ってくると紹介。それは日本では小さいころから「物を拾ったら交番に届ける」という教育がなされていることと同時に、「他人が見ていない場所でも悪いことをしてはいけない」ということも教えられるからだと説明する一方で、「他人の目を非常に気にする」「本音と建前の言動を使い分ける」といった日本人の性格も絡んでいるのだと論じている。


 また、日本人はしばしば相手の話に対して「うんうん」「えー」「なるほど」などと頻繁に相槌を打つことにも言及。海外の人から見ると、場合によっては「本気で話を聞いているのか」と思わせる失礼な行動という印象を覚えるとした上で、日本では積極的に相槌を打つことにより、発話者が「ちゃんと話を聞いてくれている」と安心するのだと伝えた。

 さらに、日本人は「ちっともおもしろくないのに笑うことがある」とも指摘。これも日本では、コミュニケーションを円滑にするために無意識で、あるいは良かれと思ってされている行為なのであると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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