中国メディア・澎湃新聞は11日、日本のスーパーマーケットのレジ係の「超整理術」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本では魚や生肉など加熱調理が必要な生鮮食品と、乳製品や果物などそのまま口にする食品を混在することが衛生管理上問題視されていると紹介。
日本のスーパーで買い物をすると、レジ係の店員が買い物かごに入っている商品を取り出してスキャンしながら別のかごに移していく光景が見られ、その過程が実に注意深く慎重に行われていることが見て取れると伝えた。

 そして、具体的には魚や肉などの生鮮商品は無料の小さなビニール袋に入れて水分が漏れないようにし、大根や葉物などの野菜は立てて入れ、他の商品に潰されるのを防ぎ、飲料パックも同様の理由から1本1本立てて入れ、果物は果物でまとめて入れるなどと説明。このような作業が、店員によって当たり前のように行われているのだとした。

 その上で、店員がここまで慎重に買い物かごの中身を整理して入れる理由として、食品衛生上の問題の他に、顧客がお金を払って購入する物に対し、心を込めて注意深く扱う必要があるという心構えの表れ、そして、日本人の「収納好き」な本能の表れという3つの点に言及している。

 記事は、日本人の頑固さ、融通の利かなさは世界的に有名だとする一方で、レジ係の商品整理のように、小さな習慣の積み重ねが社会全体の大きな潮流を形成し、守るべきルール、規則になっていくのだと説明。日本社会に存在する様々なルールや秩序の多くも、このようにして知らず知らずのうちに形成され、代々伝わってきたものなのだろうと論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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