中国のポータルサイト・百度に11日、「もともとはわが国の特産なのに、日本が中国人に高い値段で売っているものがある」とし、中国を起源としながら日本で独自の発展を遂げた磁器について紹介する記事が掲載された。

 記事は、磁器が中国を起源に持つ焼き物で、日本では中国との交流が盛んにあるにつれてその文化や技術が渡っていったと紹介。
他の文化、技術、政治制度などと同様に、日本に本格的に磁器が伝わったのは唐の後半ごろからと長い歴史を持つ中国に比べてその歴史はかなり浅いものの、他者の良いものを積極的に学ぶ精神によって「本場」の中国に引けを取らない品質を手に入れたほか、独自の文化と相まって中国とは異なる焼き物の文化を発展させて現代に至っていると伝えた。

 一方で、中国ではさまざまな理由により磁器の工業生産も日本から後れを取っており、世界的には日本の磁器がよく売れていると指摘。国内の状況が落ち着き、近年の目覚ましい経済成長の中でようやく中国製の磁器もその強みを少しずつ生かし始めており、コストの低さと精緻な装飾デザインで注目されるようになったとしている。

 記事はこのほか、近年多くの中国人観光客が日本を旅行し、日本で販売されている磁器をお土産として買って帰ってきたと紹介。「多くの人が理解していないが、実際日本の市場で販売されている多くの磁器は中国で生産されたものなのだ」と指摘し、今後日本を訪れることがあってもくれぐれも「中国製の日本のお土産を買って帰ってこないように」と呼びかけた。(編集担当:今関忠馬)


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