「先進国」という言葉の定義は複数存在するが、日本が先進国に含まれることに異議を唱える人はいないだろう。中国メディアの快資訊はこのほど、日本がアジアを代表する先進国となれた理由について考察する記事を掲載した。


 記事は、敗戦後の日本は廃墟となったものの、「冷戦がもたらしたチャンス」をうまくものにしたと分析。「寄らば大樹の陰」というように、日本は米国という大樹に寄りかかり、大量の技術と安価な原材料を獲得して吸収したことが急速な成長に寄与したとしている。

 しかし、日本が先進国となれたのは米国のおかげだけではないと記事は指摘。バブル経済崩壊後は産業構造の改革を実行し、最終製品からサプライチェーンの「奥深い所」へと重点を移したことが功を奏したと説明した。これには、高精度の工作機械や基幹部品などのほか、人工知能や新エネルギー分野を含み、こうした技術力によって米国に次ぐ工業国となれたとしている。

 このほか、日本には整備された教育システムと社会福祉があり、優れた人材を育て輩出し続けることができていることも大きな要因だと分析。こうした要因が重なって日本はアジア一の先進国になれたのだと論じた。

 記事では、韓国やシンガポール、イスラエルもアジアの先進国に含めているが、同時に大国である中国が先進国となっていない理由についても分析。経済、科学、工業化のいずれもスタートが遅く他の先進国と比べ出遅れたことや、人口が多すぎること、国土が広くて気候環境に違いがありすぎて発展の地域差が大きいことが要因だと主張した。それで、中国が先進国となるにはまずこれらの問題を解決する必要があると記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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