寿司や刺身、天ぷらなどの日本の美食は中国でも有名であり、中国人が日本を旅行で訪れる際の楽しみの1つとなっていた。近年はモノ消費からコト消費への変化に伴い、中国ではなかなか体験できない神戸牛などの「和牛」を楽しみに訪日する人も多くなっていた。
中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、和牛について「世界最高級の美食」として紹介する動画を配信した。

 動画ではまず、和牛はおいしいことで有名だが、「金額も世界最高級」だと紹介している。「ステーキ1枚が平均で1500元(約2万5000円)する」といかに高額であるかを強調した。もちろん和牛のなかでも価格に幅はあるが、最高級の和牛は日本の物価から見てもやはり非常に高額だ。

 和牛がこれほど高い理由につい配信者は、「肉牛の生産・販売がしっかり管理されているからだ」と紹介した。日本では「和牛」が登録制になっており、厳しい基準を満たした肉だけが「和牛」と表示して販売でき、その中でも等級が細かく分かれている。動画では、農家は品質向上のため、特製の飼料をブレンドして与え、ビールを飲ませたりマッサージを施したりすると努力のほどを伝えている。
 
 これだけ手間ひまをかけていれば、価格が高額になってしまうのも理解できる。配信者は、「和牛」はほかの牛肉と見るからに違い、脂肪が多くて均一に入っており「ピンク色をしている」と紹介した。柔らくジューシーで、口当たりも味わいも格別だとしている。

 動画の中国人視聴者のほとんどは和牛を食べたことがないためか、動画に対して「自分は一生食べることはないだろう」、「一切れで自分の1カ月の給料が飛ぶ」、「一度食べれば5年は自慢できる」など、ため息交じりのコメントが多かった。また、品質第一でまじめな日本人の仕事ぶりを称賛する人も少なくなかった。
中国の多くの庶民にとっては手が出ない高級食材かもしれないが、中国人観光客のなかにはお金に糸目を付けない富裕層も少なくなく、コロナが終息すれば和牛を楽しみに来日する人の姿が戻ってくるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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