アサヒビールは飲料容器「森のタンブラー」を刷新し、材料の植物繊維(セルロースファイバー)の使用比率を55%から70%まで引き上げ、1個当たりのプラスチック使用量を従来比33%削減し、環境負荷の低減を目指す。

「森のタンブラー」は使い捨てという消費行動の変革を目指して開発されたエコカップ。
パナソニックが開発した高濃度セルロースファイバー成形材料を原材料とし、両社が19年7月からテスト販売している。

この材料は、間伐材などの木材から精製したパルプを主原料としており、紙製品として廃棄可能だ。

20年にはアサヒビールの社有林の間伐材を材料にした「森のタンブラー HINOKI」と、グループ会社であるアサヒビールモルトの副産物となる焙煎麦芽粉末を材料とした「同 MUGI」を発売した。

現在「森のタンブラー」はECサイト「森タン公式ショップ」、パナソニックミュージアム、リライフスタジオフタコ、パナソニックセンター大阪、ふたこビール醸造所などで販売中。

今回発売する新しいタンブラーは、今年の夏頃からオンラインショップなどで発売予定。先行して8日から、東京・天王洲の複合施設TENNOZ Rim内の飲食店KITEN TOKYOで、新タンブラーを用いたドリンクメニューを一部提供開始し、耐久性などを検証している。また、同日から千葉大学構内のカフェでもテスト展開する。カフェではアサヒビールと丸繁製菓が共同開発した、食べられる容器「もぐカップ」のテスト展開も実施する。

4月中旬には日吉台学園が運営する千葉県の日吉台幼稚園・保育園で、使用するコップの一部に「森のタンブラー」が採用される予定で、子どもが環境負荷低減の取り組みに触れるきっかけづくりを提供する。
編集部おすすめ