コロナ禍の巣ごもり需要で消費者は、「ちゃんと家で食事をする」ことへの意識が高まっている(20年5~7月、サントリー調査)。
「金麦」はこれまでも家庭の食卓に焦点を当てた取り組みを行っており、また、季節ごとに「味をととのえる」といった「四季の金麦」を展開し、季節に合わせた食事の味も提案。今回は夏の味として、カレーで「食卓を豊かにすること」(眞田学サントリービールブランド戦略部課長)を目指す。昨年のコラボでは、「金麦」でアプローチできない層にも届き、手応えを感じたという。
カレーは6~8月下旬が販売のピークとなり、食卓の出現率も上がる。特に夏場はスパイシー感や辛さを求める傾向が強まり、さらに夏バテ予防などのためにも夏野菜を取り入れる人が約3割になる。ビール類との相性も良いとされており、カレーとの同時出現率は酒類の中ではビール類がトップだ。
今回のコラボでは「金麦」によく合う夏のカレーレシピを提案。例えば、贅沢麦芽の麦の旨味と澄んだ後味のバランスの「金麦」には、ベースのコクがしっかりとあるカレーを合わせ、ハウスの「ジャワカレー」「こくまろカレー」との相性を訴求。旨味や辛さがしっかりとあるが、「金麦」で口の中をリセットし、またカレーが食べたくなる連続性のあるカレーに仕上げている。
サントリーは8月16日まで「絶対もらえる! 夏のあいあいカレー皿」キャンペーンで訴求し、ハウスもTVCMやSNSでキャンペーン情報を告知。流通とも組み、共同での売場展開も図る。