昭和産業は、鹿島工場のコージェネレーション設備の燃料転換工事が完了し、13日から運転を開始した。燃料を従来の石炭から、都市ガスに切り替えた。
同じ熱量で比較した場合、石炭燃料に比べて約45%のCO2排出量を削減でき、これにより年間6・3万tのCO2排出量を削減する。また、廃棄物としての灰の発生もなくなり、CO2排出量削減と合わせて環境負荷低減につなげる。

燃料転換工事は8月13日からの1か月間で、これまで使用していた石炭用バーナーを撤去し、新たに都市ガス用のバーナーを設置した。

近年、気候変動による異常気象が相次いで発生し、地球温暖化防止への早急な対応が必要となっている。昭和産業グループは政府が発表した「2030年までのCO2排出量を13年度比46%削減する」新たな目標に向けて検討を進めており、主力工場の鹿島工場でのコージェネレーション設備の燃料転換はその一環。同社では「今後もカーボンニュートラル社会の実現に向けて、環境負荷低減を推進し、持続可能な社会への貢献に取り組んでいく」とした。