
竹内孝久社長は1日に高知市で開かれた「全国旭友会」で、次の通り方針を示した。
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【変える、拡げる、とんがる】
今期の売上高は5千億円、経常利益は37億円、来期の100周年に向け過去最高を目指す。09年にも同じぐらいの利益を計上したが、その時の売上高は4千億円だった。10年間で売上高を約1千億円増やしても、物流費などのコストが上がったことで利益は変わっていない。これからの時代は規模の追求だけでなく、収益力の高い事業を進めていかなければならない。
今年度の方針は「変える、拡げる、とんがる」。従業員が覚えやすく、分かりやすいキーワードにした。これまでの考え方を変え、行動を変えて実行に移す。そして個人、組織がとんがることで差別化を図る。
今年度は卸売だけでなく業務用、デリカ、ものづくり、ホテルなどいずれのセグメントでもコロナからの回復が予想される。
【新しい地域卸】
今期、中四国支社が発足した。支社を統合するのは当社の歴史において初めてのことだが、ただ一緒にするというだけではない。さまざまな業界が、人口減少社会をどうデザインしていくのか。その動きに合わせ、われわれ食品小売業界も変えていかなければならない。
物流や人員などいろいろな強みを持っている中四国において、卸以外の事業を確立することで新しい地域卸になる。そのためには、食や観光といった地域の資源をいかに活用するか。
産官学や他業界との連携の中から新しく生まれたものを関西や関東、そして海外にも出していく。出口を強化し進化させることが、地域の使命だと考えている。中四国支社でそういう動きをしていきたい。
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