トランプ米大統領が紙ストロー廃止を宣言。近年、脱プラ・海洋保護を掲げる外食が導入を進めた紙ストローだが、記者を含め顧客からの不満の声は大きい。
顧客満足度を踏まえ方向性を見直す機会になるのではないか。

▼そもそも紙ストロー導入でどれほど脱プラが進むのか。マイバッグ普及でレジ袋を買うことはなくなったが、世の中には食品包装や肉・魚のトレーなどプラスチックごみが溢れている。優先順位が違うのではと思えてならない。

▼スターバックスは、20年に導入した紙ストローを25年1月からバイオマスプラスチック素材に順次切り替えるという。その他外食企業でもストロー素材の変更に動いているとされ、「飲み心地の良さ」と「環境負荷低減」を両立させる動きが広がっている。

▼“意識高い系”には良案と思えるが、筆者のような一般人は商品価格への転嫁が心配になる。家計をやりくりする妻からは「プラスチックごみをしっかり分別・リサイクルすれば良いだけの話」との冷めた声も…。何はともあれ、トランプ氏の「紙ストロー廃止」には一票だ。
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