
実証試験は、店内に「体験ゾーン」(専用エリア)を設けて行う。
体験ゾーンの四隅の天井にビデオカメラを設置して実証試験者の動向を撮影。その動画データをトヨタ自動車のビデオデータ分析とAIを組み合わせた「Vision AI」を用いて調査する。
UCC上島珈琲R&D本部R&D推進チームの半澤拓チームマネージャー 9月25日、取材に応じたUCC上島珈琲R&D本部R&D推進チームの半澤拓チームマネージャーは「Vision AIを使うことで、ここに滞在している方の動作をカメラで捉え、様々なアクションをデータで検出する。検出データを活用して、例えばコーヒー飲用後の動きやどのような時に飲用するのかといった検証ができる」と説明する。
その一例として、生産性や集中力が上がるコーヒーの飲み方や、コーヒーの味や香りといった様々な変数が生産性にどのように影響するのかといった実証試験を行っていく。
実証試験への参加は「ウーブン・アプリ」での事前登録が必要。体験ゾーンは実証エリアパス保持者のみが利用できるようになっている。
将来的はスマートウォッチデバイスなどを用い、毎日の生活の中でのバイタルデータを計測しコーヒーを習慣的に飲み続けることで人の心や身体の健康に生じる変化を調査する実証実験やコーヒーが介在することでヒトのコミュニケーションに与えられるポジティブな影響を調査する実証実験を計画する。
なお、他の「上島珈琲店」にはない同店オリジナルメニューとしては「水素焙煎COFFEE FLIGHT」がある。同メニューは、水素焙煎コーヒーと通常焙煎のコーヒーが飲み比べできるようになっており、ホットのみ用意している。
