毎年12月12日の「漢字の日」に発表される「今年の漢字」。前評判では「米」と「熊」が候補にあがっているようだ。
誰もが納得する二つの漢字。「熊」は市街地近くで出没が相次ぎ、人身被害もあって社会問題となっている。「米」は異常気象により米不足を招き、政府は備蓄米を大放出。令和の米騒動に発展した。米国ではトランプ氏が大統領に就任。メジャーリーガー大谷選手の活躍も見逃せない。

▼「米」と「熊」に共通するのは気候変動。米不足は気候変動によって発生。熊の出没も気候変動で、主食のどんぐりなど餌不足が原因とされている。

▼記録的な猛暑、残暑、短い秋も気候変動が原因。気象関係者は「四季」を「二季」として表現。味の素は夏と秋の間を「まだなつ」と名付け、秋食材を長引く夏でも食べやすく調理した「まだなつレシピ」を提案。
今年の漢字に「気」や「季」が選ばれてもよさそうだ。

▼この時期、新年の賀詞交歓会のあいさつに悩む業界団体のトップ。あいさつに干支を盛り込むのはありきたり。分かりにくい流行語大賞の話題より、今年の漢字の話題のほうが面白そうだ。
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