セブン-イレブン カップ麺の顧客層拡大に手応え コラボ・ご当地・健康系で開拓
「ぶぶか」×「ななチキ」
 セブン-イレブン・ジャパンは、カップ麺カテゴリーで顧客層の拡大に注力している。プライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」を中心に、有名店や人気コンテンツとのコラボ、ご当地ラーメンの拡充、健康素材を使った商品化などを推進。
商品本部飲料・酒・加工食品部でカップラーメンを担当するマーチャンダイザーの持田拓也氏は「カップ麺売り場は40~50代男性の利用が多いが、若年層や女性層にも足を運んでもらえるようにしたい」と話す。

 26年2月期のカップラーメンカテゴリー売上高は前年を上回る見込み。販売動向について、持田氏は「お客様の節約志向が高まる中、生活に身近な存在のカップ麺は需要が底堅い」とした上で、「『セブンプレミアム』の中では、売れ筋No.1『蒙古タンメン中本 辛旨味噌』のほか、158円(税別、以下同)のタテ型レギュラー、198円のタテ型ビッグの両シリーズが好調」と説明する。

 今期の取り組みとして、タテ型レギュラーでは「わかめたくさんあさりだし塩ラーメン」の売れ行きが良い。昨年3月に定番化したが、一般的なラーメンに比べて女性の購入比率が非常に高いという。「健康感ある素材を使用し、カロリーは278kcalと控えめ。女性がカップ麺を食べる時の罪悪感を低減できているのでは」(持田氏)とする。
タテ型ビッグではスポット販売で好評だった「黒マー油豚骨ラーメン」を10月から通年展開に切り替えた。熊本発の味わいを再現したもので、満足感ある一杯を手ごろな価格で楽しめる。既存のPBとすみ分けを図りつつ、今後も地域色の強いご当地ラーメンを商品化していく方針だ。

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「ぶぶか」×「ななチキ」 直近は、明星食品とコラボした「セブンプレミアム ななチキ推奨 ぶぶか油そば」(1月20日発売)が話題の的。「ぶぶか」ならではの濃厚な味わいに、「ななチキ」(別売り)と新開発の特製スパイスを組み合わせることで、食べ応え抜群の逸品が完成する。
「『ぶぶか』は若年男性の購入比率が高い。以前から当社の『金の豚角煮』と一緒に食べる背徳メシがSNSで話題になっていた。『ななチキ』とのコラボも関心を持っていただけると考えた」(持田氏)と話す。

 11月下旬にはVTuberとしてチャンネル登録者数世界一を誇る宝鐘マリン監修の「シーフード豚骨ラーメン」「旨辛ラーメン」をセブン-イレブン、ヨーク・ホールディングス限定で発売。製造は寿がきや食品。宝鐘マリンが慣れ親しんだ愛知発祥・寿がきやのラーメン愛を語り続けてきたことから共同開発が実現した。若年層をはじめ幅広い需要を見込む。

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とみ田監修「豚ラーメン」
とみ田監修「豚ラーメン」 持田氏は「おいしさや価格帯はもちろん大切だが、顧客層の拡大に繋がる商品企画であるかも重視。若年層や女性層など普段はカップ麺になじみが薄い方が食べるキッカケを作れれば」とする。

 2月2日、タテ型ビッグで「セブンプレミアム 中華蕎麦とみ田監修 豚ラーメン」を期間限定品として新発売。チルドで支持されている人気の要素を参考にして開発し、ガーリックを練りこんだワシワシ麺と、豚の旨みが溶け込んだ豚骨醤油スープを合わせた。

■「NB・PB双方がウィンウィンの関係に」

 カップ麺のナショナルブランド(NB)に関して、持田氏は「近年はコンビニでPBの比率が高まっているが、お客様が最初に想起するのは定番のNBだ。
売り場の中でまずはメーカー様の新商品やプロモーションが重要」との考えを強調。

その上で、「スーパーに比べるとコンビニの売り場スペースは狭く、加盟店様に推奨できるNBの新商品数は限られる。とはいえ、PBとバランスを取っていくことが重要との認識に変わりはない。双方がWin―Winの関係になることを目指していく」とコメント。

 「26年も『カップヌードル』の発売55周年記念施策など各社の取り組みに期待している」とした。
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