飲食店のノンアルに新たな選択肢 割るだけで“酒の味” サントリー「ゼロッパ」
「可能性は無限大」とアピールする鈴木崇弘氏
 スーパーの店頭では多彩なアイテムが並ぶノンアル飲料。ビールテイストだけでなく、サワーやワイン、ハイボールなどさまざまな種類から選べるようになってきた。


 ところが居酒屋などでは「明日の仕事に響くから今夜はノンアルで…」と思っても、メニューにはノンアルビールか烏龍茶くらいしかない――そんな状況に目を付け、飲食店でも選択肢を広げるべく昨年9月に発売されたのがサントリー「ZEROPPA(ゼロッパ)」である。

 「ノンアルはお店で初めて飲む人が非常に多く、家庭での飲用につながる重要な接点。ただ業務店のメニューにはノンアルビールしかないことが多く、味の選択肢が限られていることに課題を感じていた」(サントリー未来創造本部 ノンアル部 鈴木崇弘氏)。

現場実態に配慮の500㎖PET

 とはいえ店舗の保管スペースやオペレーションの問題から、多種類の缶や樽を常備することは現実的ではない。そこで、多くの現場で使い勝手の良い500㎖PETボトルを採用。ビールやサワーなど特定カテゴリーを再現した“〇〇テイスト”ではなく、さまざまな割材で割ることでお酒のような余韻や後味を楽しめるようにした“ベースのノンアル”として開発した。

 焼酎やウイスキーのアルコール分を度数0.00%まで取り除き、香味が凝縮されたエキスで酒らしい風味を実現している。

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「可能性は無限大」とアピールする鈴木崇弘氏 「どんな清涼飲料で割っても楽しめて、可能性は無限大。たとえコーラのような味の強いものでも、しっかりお酒を感じられる中味設計になっている」(同)。

 プレーンな炭酸割りのほか、レモンや梅との組み合わせも人気。「ゼロッパ」の商品名が客の目に触れることはあまりなく、「ゼロ酔いレモンサワー」といったメニュー名で提供されていることが多い。同品を利用して店が独自に開発した、オリジナルのドリンクメニューも増えつつある。
通常のソフトドリンクよりも付加価値を高められることで、単価アップにつながる点が支持されているという。

 昨年末までに、当初目標を上回る約5100店での導入が決まった。ただ同社のビールを提供する飲食店のうちまだ1割程度のため、今後さらに認知度を高めて浸透を図りたい考えだ。

発売に先駆けた昨年7月からは、常設コンセプトショップ「ノンアル∞STANDbyZEROPPA」を東京タワーフットタウンビル(東京都港区)にオープン。ここだけのオリジナルメニューで、多彩な楽しみ方を伝える。
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