ミラノ五輪の「りくりゅう」ペアに魅了されたのは息の合った動き。一つ一つの動きが一致しているのが美しく、VTRを何度見ても引き込まれてしまう。


▼フリーで世界歴代最高得点を更新したことやペア種目で日本初のメダル獲得など燦然たる実績を残したが、私のツボはそこではなく、実績を上げたことが前提だが、そこに至るまでのストーリーだ。

▼その一つが逆転劇。ショートプログラムでミスをしてしまい首位と6.90差がつくという切迫した状況に陥ったことが「りくりゅう」物語を彩る。それ以上にグッと胸に刺さるのは、三浦璃来選手と木原龍一選手の巡り合わせ。最初、ともにくすぶった印象だったことがこの物語の一番の肝。くすぶっていた二人が合わさることで化学反応のような掛け算が起き、トリプルツイストが予想より高く上がったという発見を契機に才能を開花させていく。

▼食品業界においても、鳴かず飛ばずの商品が他のブランドと組み合わせたり見せ方を変えたりすることで売れることがある。共感を呼ぶ開発ストーリーも大切。そして何より人生と同じ、簡単にあきらめないことが肝心。

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