◆学生3大駅伝開幕戦  出雲駅伝(12日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)

 伝統校の早大が2時間5分56秒の大会新記録で優勝した。「令和の三羽ガラス」と呼ばれる2区の本田桜二郎(1年)、4区の新妻遼己(はるき、1年)らが快走し、アンカーの工藤慎作(4年)が優勝のゴールテープを切った。

3冠を達成した2010年度以来、16年ぶりに出雲路を制した。

 2位は国学院大、3位はアイビーリーグ選抜。

 今年からスタート時間が午前9時10分に早くなり、涼しい気象条件で行われたこともあり、7位までが従来の大会記録を更新した。

 今年1月の第102回箱根駅伝で史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を果たし、年度またぎの連勝を狙った青学大は2時間9分53秒で関東勢最下位の11位に終わった。今大会に向けて原晋監督(59)は「俺たちの出雲駅伝大作戦」を発令したが、不発。昨年の7位を下回る惨敗で、初出場だった2010年大会と並ぶワーストタイだった。

 「俺たちの出雲駅伝大作戦は0点、いや、10点です。1区の石川浩輝(2年)だけは良かった」。原監督は厳しい表情で、今季初戦を振り返った。

 1区(8キロ)は石川が終始、落ち着いたレース運びで2位と好発進。しかし、2区以降、誤算が続いた。

 スピード区間の2区(5・8キロ)は1年時の出雲駅伝以来、満を持して3年ぶりの学生3大駅伝出場となった鳥井健太(4年)が先頭集団でレースを進めていたが、残り1キロで失速。

首位と18秒差の8位に後退した。「3キロまで余裕がありましたが…。適応力が足りませんでした」と鳥井は静かに話した。

 エース区間の3区(8・5キロ)は2年連続で飯田翔大(かいと、3年)が担ったが、区間11位でさらに順位を二つ落として10位に後退。4区(6・2キロ)も主力の小河原陽琉(3年)が区間11位と苦戦し、関東勢最下位の11位に後退した。

 5区(6・4キロ)は、昨季のエース黒田朝日(22)=GMOインターネットグループ=の弟・然(3年)が区間7位。最長の最終6区(10・2キロ)には今季急成長の前川竜之将(2年)が抜てきされ、区間9位。そのまま、11位から浮上することはできなかった。

 「1区はいい流れだったが、2区で先頭集団から離されて、負の連鎖が始まった。駅伝力がなかった」と原監督は最上級生の鳥井に期待しているからこそ、厳しく評価した。レース直後のミーティングでは選手に「このままでは、箱根駅伝ではシード権(10位以内)も取れないぞ」とゲキを飛ばした。

 昨年は出雲駅伝で7位。

全日本大学駅伝は3位まで盛り返して、箱根駅伝では3連覇を果たした。

 「ここまで練習を積んでいるので、出雲駅伝では流れが合わない。次の全日本大学駅伝が大事になります。ステップ、ジャンプしたい」と原監督は先を見据えて話した。

 「俺たちの全日本大学駅伝」、そして「俺たちの箱根駅伝」へ。箱根駅伝で節目の10度目の優勝を目指して、青学大の戦いは続く。

 ◆出雲駅伝 青学大選手の区間順位

▽1区 (8・0キロ)石川 浩輝(2年) 2位

▽2区 (5・8キロ)鳥井 健太(4年) 9位

▽3区 (8・5キロ)飯田 翔大(3年)11位

▽4区 (6・2キロ)小河原陽琉(3年)11位

▽5区 (6・4キロ)黒田 然 (3年) 7位

▽6区(10・2キロ)前川竜之将(2年) 9位

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