◆卓球▽WTTチャイナスマッシュ 最終日(11日、中国・北京)

 卓球のWTTチャイナスマッシュは11日、中国・北京で最終日が行われ、女子シングルスで世界ランク13位の佐藤瞳(日本ペイント)は、同2位の王曼昱(おう・ばんいく、中国)に0―4で敗れた。同種目の日本勢初制覇は逃したが、2022年に始まった世界ツアー「WTT」最高峰のグランドスマッシュ(GS)で、カットマンが決勝に進んだのは男女通じて初の快挙だった。

 世界のトップレベルでプレーするカットマンは、近年では希少な存在だ。カットマンが大きな転換点を迎えたのは2014年。ボールの素材がセルロイドから回転がかかりにくいプラスチックに変更され、卓球の高速化も進んだ。ボールに強い下回転をかけたカットで粘って相手のミスを誘う同戦型の選手にとって、厳しい時代となった。

 佐藤はそうした逆風の中でも、守備的な技術を磨くだけでなく、攻撃の強化に取り組むなど、新しい時代のカットマン像を目指して地道に努力を続けてきた。希少性の高さは、裏を返せば相手にとって対策が難しい存在でもある。同じ戦型の橋本帆乃香(デンソー)も世界14位に位置。日本女子が誇る2人の活躍が、世界にカットマンの可能性を証明している。

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