◆2026 パーソル クライマックスシリーズ パ・第1ステージ 第2戦 西武0―1日本ハム(11日・ベルーナドーム)

 意地でもホームは踏ませなかった。日本ハム・達孝太投手(22)は、1―0の6回2死一、二塁、石井を一直に仕留め、右手でグラブを2度たたいた。

負ければ敗退のCS第1S第2戦の先発を任され、6回89球、3安打7奪三振無失点。自身3度目のCS登板で初勝利を手にし、「どうなっても勝つだけだと思っていた。レギュラーシーズン勝てなかったんで、3勝分ぐらいプラスしてほしいですね」。今季は防御率2・96も5勝止まり。シーズンの悔しさをぶつけた。

 最速154キロの直球とフォークを軸に、獅子打線を4回まで1安打。5回には自身の一塁けん制悪送球で無死二塁のピンチを招くも、「ボスから試合前に『楽しんで投げたらいいよ』って言われてたんで、もう普通に楽しんで投げてました」と、新庄監督の言葉通りの開き直りが功を奏した。

 苦しい日々が達を大きくした。今季は5年目で初の開幕ローテ入りも5月までで2勝6敗で登録抹消。結果を残せず中継ぎへの配置転換を命じられた。自身の復調を期待してくれた指揮官の思いはうれしかったが、内心は悔しかった。中継ぎの期間は、栗山CBOや木田GM代行に毎日のように電話をかけて、先発へのこだわりを訴えた。

指揮官とも話し合いの場を設け、自身の思いを率直に伝えた。中継ぎでは10試合で防御率0・75の圧巻の数字を残し、後半戦からは先発に復帰した。目標は世界で活躍する投手に。高い志が右腕の原動力となっている。

 新庄監督は「達君が早い回で降りずに投げてくれたのが一番でかかった」と、1―0勝利の立役者に最大限の賛辞を贈った。逆転突破なら王者・ソフトバンクと激突。昨季は最終Sの初戦と第6戦に先発し、計11回2/3で2失点(自責1)もチームはいずれも敗北。「CSで打たれてるイメージはあんまりない」と、達。頼りになる22歳がチームを日本一まで導く。(川上 晴輝)

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