◆第39回南部杯・Jpn1(10月12日、盛岡競馬場・ダート1600メートル、良)

 秋のダートマイル王決定戦が11頭立て(JRA7、岩手4)で行われた。3番人気のメイショウハチロー(牡4歳、栗東・福永祐一厩舎、父シニスターミニスター)がゴール前で差し切り、Jpn1初勝利を飾った。

勝ちタイムは1分34秒7。

 福永調教師はこれがG1級レースでの初勝利となった。この日、京都メインのスワンS・G2をダイヤモンドノット、東京メインのオクトーバーS・リステッドをアスクセクシーモアで制し、盛岡でもメインのJpn1を制覇。南部杯は騎手時代の2015年にベストウォーリア、22年にカフェファラオで勝っており、初の騎手&調教師双方での勝利と、記録づくめの一日となった。

 吉原寛人騎手=金沢=は2019年のサンライズノヴァ以来、7年ぶり2勝目。メイショウハチローにはJBCクラシック・Jpn1(11月3日、金沢競馬場・ダート2100メートル)、JBCスプリント・Jpn1(同・ダート1400メートル)の優先出走権が与えられた。

 6番人気のストレングス(小崎綾也騎手)が2着。単勝1・7倍で1番人気のウィルソンテソーロ(川田将雅騎手)が3着に続き、馬券圏内をJRA勢が独占した。

 福永祐一調教師(メイショウハチロー=1着)「このメンバー構成からも前で運ぶ形になるのかなと。スタート次第で逃げるか逃げの後ろか、そういったレースになるのではないかと思っていました。ゲートが開く直前の駐立が少し良い形ではなくて、良いスタートは切れなかったですけど、うまく騎手がリカバリーしてくれてあのポジションを取り切れたっていうのは良かったですし、取り方も良かった。取りつくあんばいが、非常にうまかったなと思います。

 前が遅かったので、どこのスペースが空くのか? っていうところでしたけど、2番手の馬が少し下がってくれたので理想的な形で外に持ち出せました。これなら最後もある程度伸びるんじゃないかなと思って見ていましたね。

 成長曲線的には、まだこれからかなっていうところはあったんですけど、今回は非常に体調も動きも良かった。いい走りができるんじゃないかなとは思ってましたけど、今日のところは、やはり(最内の)枠も良かったですし、ジョッキーも上手く乗ってくれました。全てが完璧に運んだからこそだと思います。

 これでレース選択が自由にできますから、来年のフェブラリーS(2月21日、東京)は使いたい。JBCに関しては間隔が詰まるので、そこは馬の体調と相談してですが、今までは間隔を詰めると少し固さが出る馬なのでそこは様子を見てですね。

 今は亡き松本好雄オーナーが初めてうちの厩舎に預けてくださった馬で、Jpn1を勝つことができて本当に光栄に思います。またそういう馬を初年度から預けてくださった恩義にも少しは報いることができたんじゃないかと。まだまだこれからの馬ですけども、少しいい報告ができるのではと思っています」

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