今年は濃い系緑茶飲料の消費者の嗜好に着目してパッケージに磨きをかけ勢いを加速させる。
「伊右衛門」ブランドの中で今年、「濃い味」を基幹アイテムの「伊右衛門」本体(緑茶)と並ぶ注力アイテムに位置付ける。
取材に応じた三宅幸SBFジャパンブランド開発事業部課長は「今年は現在も絶好調の『濃い味』をしっかり伸ばしながら、厳しい市場の中で『伊右衛門』本体(緑茶)がなんとか踏みとどまることでブランドの成長を図っていきたい」と語る。
この考えのもと、「濃い味」を強化すべくパッケージを刷新して2月7日から発売している。
パッケージは、濃い系緑茶飲料に求められる消費者の嗜好を反映させて、上部に「寛政二年創業 京都福寿園」の文字をあしらい大きく刷新した。
「昨年の大幅増に大きく貢献した機能性表示食品化は1つのきっかけではあるものの、“機能性表示食品だから飲まれているのではない”というのが我々の見解。緑茶飲料の主流になっている飲みやすいドリンカビリティのお茶ではなく、苦味・渋味がしっかり味わえるお茶が『濃い味』のお客様のニーズと捉えたときに『寛政二年創業 京都福寿園』の言葉が物凄く価値になると考えた」と説明する。
緑茶飲料の市場見通しとしては今年も引き続き濃い系緑茶が牽引していくとみている。
「お客様の嗜好や機能への期待でいうと濃い系に少し流れている。ただし緑茶飲料トータルの数は大きく変わらず、昨年は濃い系が牽引したことで市場は微増で着地できた。現在、市場全体で濃い系が占める割合は2割程度。我々の見立てでは上限は3割で、3割までは開拓余地がある」との見方を示す。

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