
プレミアムビール市場をけん引する「ザ・プレミアム・モルツ」の挑戦の歴史を担ってきた武蔵野工場。3月21日にはメディア向けに新ツアーが公開された。
同社ビールカンパニープレミアム戦略部課長の中村昌平氏によれば、来場者に見学ツアーへの印象についてアンケート調査を行ったところ、「天然水へのこだわり」「つくり手の情熱」の両方を挙げた人では、「プレモルの美味しさ」についても理解度が上昇する傾向がみられたという。
プレモルの上品で華やかな香りを生み出す「アロマリッチホッピング製法」を紹介「これまで天然水へこだわりがツアーの核だったが、それに加えて作り手の『美味品質』への思いをしっかり盛り込んだ」。
製造されたビールの品質を、つくり手が五感を研ぎ澄ませて確認する官能検査の「VR体験」がツアーに新たに加わった。見学者らは専用ゴーグルを通して、普段は入ることができない官能検査室に潜入。検査を行う担当者らの真剣な会話を臨場感たっぷりに視聴する。ものづくりの現場に入り込んだような感覚で、つくり手の視点を体験できる。
またビジュアルシアターでは、美味追求への挑戦をムービーで紹介。ものづくりの根底に息づく、創業者・鳥井信治郎の「やってみなはれ」精神を伝える。

「この60年は失敗と挑戦の連続だった」と語るのは、梅澤祐輔工場長。

リニューアルにともない、見学ツアーを有料化(1000円/20歳未満は無料)。自然の恵みに感謝し天然水にまでこだわるものづくりの魅力と、つくり手たちの「“世界最高峰”のビールをつくりたい」との熱い思いを伝える。