全調食・東日本ブロック会は4月19日、「第46回通常総会」を都内で開催。すべての議案が満場一致で承認された。


冒頭、菊池光晃ブロック会長(菊池食品工業社長)は「日々、円安が進行している。輸入原料を多く使っているわれわれにとって、秋の仕入れが非常に心配な状況だ。当社も4月に再び値上げを実施したが、店頭での回転率は悪く、販売数量が減少し、工場の稼働コストが上がっている」と厳しい現状を語った。

続けて「現在、物流について同業の食品メーカーと情報交換している。24年物流問題を機に配送のありかたが変わってきているように感じる。課題は山積しているが、自社の努力が必要。
日々のコストダウンに加え、新たに枠組みを変えるような努力が求められる。苦しいのはみな同じ。知恵を出し合い、難局を乗り越えていこう」と呼びかけた。

令和6年度は全調食通常総会を5月にハワイで開催。6月には秋田県佃煮組合による佃煮の日キャンペーンを支援するほか、子ども食堂への佃煮や煮豆製品の寄贈事業も継続実施する。「ファーマーズ&キッズフェスタ」へのイベント出展も予定しており、これまでと同様に試食販売やPRを行う。
また国内視察研修旅行や、令和7年2月には定例研修会の開催を予定している。

総会終了後には、来賓として招かれた全調食の前理事長の菊池幸氏と現副理事長の佐々重雄氏が、厳しい環境を克服するための企業経営や、貯蓄から投資の時代に企業がすべきことなどについて私見を述べた。