近年のポテチ業界は様々なフレーバーが発売される混沌状態。王道のうすしお味からイロモノまで、じゃがいもにあらゆる味を化粧してユーザーの購買意欲を刺激してきた。
■原材料にはじゃがいもと植物油のみ。しかし皮付きポテトの味わいがしっかりと!
ポテトチップスでお馴染みの湖池屋から『湖池屋 ポテトの素顔』(70g・希望小売価格 税込165円・2018年11月27日ローソン限定発売)がローソン限定で発売された。気になるのは大きな文字で書かれた”食塩不使用”の文字。

ポテトチップスはどんな味であれ食塩で多少なり味のベースを作るのが一般的。もちろん同社の扱う「ポテトチップス リッチコンソメ」や「ポテトチップスSTRONG サワークリームオニオン」などにも使用されている。

原材料には馬鈴薯と植物油の2つのみ。つまり揚げただけでなにも味付けをしていないというわけだ。手抜きじゃないのかと疑ってしまいそうになるが、実はこれには理由があるようだ。

じゃがいもの旨みは皮の付近に多く含まれていると言われており、湖池屋のポテチはこの旨み部分を残すように皮むき行うことでじゃがいも本来の味を残しているというわけ。

ちなみに、同社が行う工場見学では味付されていないできたてのポテトチップスを食べることができるらしい。参加した人の感想を見てみると味が付いていなくても美味しい、という声が多くみられた。
こういった声が反映されて今回の商品化にもつながったのだろうか。

封を切るとじゃがいものシンプルな香り。良い香りだと思うがジャンキーさに物足りなさを感じざる得ない。

サクサクとした食感は相変わらず。うすしお味の塩加減がいかに絶妙なのかわかるほどじゃがいもの素材の味がする。噛み続けると甘味なども感じられて楽しいのだが……ジャンキーなスナック菓子でここまでしっかり咀嚼するのはちょっと面倒。

裏面の商品紹介を見てみるとお好みで色んな味付けができるのもこの商品のウリ。
- 温める
- 塩
- ケチャップ
- マヨネーズ
- 生姜
- わさび
- にんにく
- ねり梅

すっぴんだからこそ、自分好みに化粧ができる楽しさを感じられた。味付けをする意外にも、砕いてサラダにかけてみたり味噌汁に入れてみたりと工夫の余地は広そうだ。ローソン限定・数量限定なので試したい人はお早めに。