「タイマン」を繰り返すトンツカタン森本が、狂気の果てに行き着...の画像はこちら >>

お笑いトリオ、トンツカタンのツッコミ・森本晋太郎。空をイメージしたグラデーションのシャツがトレードマーク

芸人やお笑いのYouTubeチャンネルは数あれど、「ツッコミ」に特化したチャンネルはあまり見ないのではないだろうか。

「タイマン森本」は、お笑いトリオ・トンツカタンのツッコミ担当、森本晋太郎に呼び出された「タイマン相手」の芸人が、「100回ツッコまれるまで部屋から出られなくなる(=それまでボケ続けなければいけない)」というルールの、世にも珍しい「ツッコミ」をフィーチャーしたYouTubeチャンネルだ。

対戦相手は新進気鋭の若手芸人から、世間でいわゆる一発屋として知られる芸人もいれば、矢作兼(おぎやはぎ)、大久保佳代子オアシズ)といったベテラン勢まで、芸歴や芸風、所属事務所も関係なく様々な顔ぶれが揃っている。

どんな芸人相手にも「ツッコミ」という武器のみでタイマンを仕掛け、ツッコミで対戦相手の笑いを倍増させる生粋のツッコマー・森本晋太郎。その腕が認められ、最近はテレビで見かける機会も増えてきたが、彼ははたしてどんな人物なのか? 週プレNEWS編集部がタイマンでインタビューに挑戦する!

***

ツッコミとしての目標は、最終的に全員を救える立場になりたい

――最近テレビでお見かけする機会も増えてきましたが、売れてきた実感はありますか?

森本 主に深夜のテレ朝にですよね(笑)。出させていただける機会も増えてきましたけど、口が裂けても「売れてきた」なんて言えないですよ(笑)。

――そもそもツッコミにフォーカスしたYouTubeチャンネルってあまりないと思うんですけど、「タイマン森本」をやろうとしたきっかけは?

森本 お世話になってる作家さんがいて、その人と一緒に別のYouTubeチャンネルをやってたんですけど、それがなかなかうまいこといかず、そこでその作家さんが「ツッコミに焦点を当てたチャンネルにガラッと変えてみないか」と言ってきたんですよね。

「どんな感じでやるんですか?」って聞いたら、それがもう今あるコンセプトそのままで、毎回部屋にゲストを呼んで、100回ツッコむまで2人が出られないっていう設定だったんです。

それぐらい見たことないようなコンテンツの方が面白いと思って、それでやってみようかって話になりました。

――「100回ツッコまないと出られない」というのは、ご自身にとっても大変なルールなのでは?

森本 最初は回数の相場が分からなかったんですよね(笑)。ただ、初回の相手がランジャタイ国崎(和也)さんで、その時に僕、500ツッコんだんです。それで「あ、イケるかも」と思いましたね。

僕としては毎回楽しくやらせてもらっているって感覚ですけど、正直ゲストの方に負荷をかけてしまうシステムではあります。だからいろんな人を苦しめる最悪のチャンネルですよ(笑)。

本当もうこりごりだっていう人もいれば、性に合ってる人もまたいたりして。

――「タイマン森本」が面白いのは、ボケの人だけでなく、ツッコミの人やピン芸人の人にもツッコんでいるところですよね。そのあたりの人選はどのように決めてるんですか?

森本 スタッフさんと一緒に決めることが多いですけど、僕が提案する人もいればスタッフさんから提案していただく人もいて。僕としては、もう出てくださるだけでありがたすぎますけどね。

――逆に言えば、対戦相手は誰でもいい?

森本 それだと語弊があるかもしれないですけど、たしかにそうなんですよね(笑)。でもツッコミとしての目標は、最終的に全員を救える立場になりたいというか。

もし「スーパーツッコミ」というものがいて、それが誰のことも見捨てず、誰のボケも最終的に笑いに変えることができる存在だとしたら、誰が来るか選り好みしてちゃダメだろうという思いもあります。「タイマン森本」はそのための公開修行みたいなものなので。

――なるほど。真空ジェシカのガクさんのように、ツッコミの人にツッコむケースもあって、ツッコミ同士だとやりにくいのでは?

森本 僕はやりにくくないんですけど、相手はやりにくいかなとは思いますね。個人的にツッコミには2種類いると思っていて、いわゆるボケに対して正していく純粋なツッコミと、ツッコミという体裁を保って自分も面白いこと言いたい人がいるんです。
僕がこのチャンネルで呼んでいるツッコミの人は後者が多くて、だから素の部分ではボケてたり、例えばママタルトの檜原さんはツッコミだけど、言ってることは変だったり面白かったりする。

新しく公開されたパンプキンポテトフライの谷くんも役割としてはツッコミなんだけど、面白いこと言いたがりの人なので、そういう人とだとスムーズにやれますね。

――ピン芸人はどうですか? うまくいけば面白さを倍増させられますけど、そもそもひとりで笑いが成立するわけじゃないですか。

森本 これは毎回思うんですけど、サツマカワRPGとかYes!アキトさんのようなギャガーの時は緊張します。ギャグそのもので完結して面白いのに、その面白さをブーストさせるようなツッコミが瞬時に出るのかって。

逆にコウメ太夫さんとか、ですよ。さんはピン芸人としても面白いんですけど、それ以上に人間的に変だから「人」にツッコむことができて、そんなに苦労はしなかったですね。

――これまで100人近い芸人とタイマンをしてきて、やりやすかった人、やりにくかった人はいますか?

森本 対戦相手の関係性とかもあったりして、やっぱりずっと仲のいい人っていうのは、その人が用意したボケに対するツッコミに加えて、友達としてのツッコミみたいなのも出てしまう。だから友人歴が長い人ほどすぐ終わるんですよね。

逆に初対面の方だと、その方の人となりまではあんまり知らないから、「ここはあんまりツッコむとペース狂うかもな」みたいなことも多いので、いつもより時間はかかるかもしれないですね。

さっきも言った通り「タイマン森本」の1回目の対戦相手はランジャタイの国崎さんで、100回どころか500回もツッコんだんですけど、今考えると「友達分のツッコミ」もしてただろうから、国崎さんはそこも加味してあえて500回もツッコませたのかな、なんて思うんです。あの人ならそこまで考えかねないから。まあ、それを聞いてもまともには答えてくれないですけどね。

「タイマン」を繰り返すトンツカタン森本が、狂気の果てに行き着いた「包み込みツッコミ」
一発ネタしか知らない芸人の素の一面が見られるのも「タイマン森本」の魅力のひとつ。「例えば、しゅんしゅんクリニックPさんとは知り合って長くて、実は隙のあるかわいらしい人。ネタだけでなく実は平場でも面白いから、そういう人の良さを引き出したいと思っています」

一発ネタしか知らない芸人の素の一面が見られるのも「タイマン森本」の魅力のひとつ。「例えば、しゅんしゅんクリニックPさんとは知り合って長くて、実は隙のあるかわいらしい人。ネタだけでなく実は平場でも面白いから、そういう人の良さを引き出したいと思っています」

「今度、鏡の中の自分に向かってツッコミたいです」

――緊張感という話で言うと、事務所直系の先輩である矢作さんや大久保さん、虻川(美穂子/北陽)さんや塚地(武雅/ドランクドラゴン)さんも出演されています。

森本 矢作さんや塚地さんは番組でご一緒させてもらったことが何度もあったので、緊張はもちろんするんですけど、緊張させない力みたいなものも持っていて、だから終始柔和な空気で進んでいくんです。先輩のおかげで、のびのびやらせていただいたっていう感じですね。

虻川さんとは実はタイマンが初対面だったんですけど、にもかかわらずあえて隙を見せてくださって。大久保さんもそうなんですけど、先輩方はみなさん「ここ来ていいよ」っていうタイミングを分かりやすく提示してくれるんです。

――若手はどのように人選をしてるんでしょうか? 結構尖った若手を選んでるような印象を受けます。

森本 視聴者層を見てみると、お笑い好きの男性がほとんどなんですよ。そういう人たちに満足してもらえるようなチャンネルにはしたいなと思っていて、それがそういう人選になってる理由のひとつかもしれないですね。

お笑い好きが見て納得するような、お笑い好きがワクワクするような......もっと言ってしまえば高校時代お笑いばっかり見てた、「あの頃の僕」が見たいような芸人ですよね。それこそ、今日これから対戦するのはユビッジャ・ポポポーっていう芸人なんですけど。

――ポポポー!? 誰ですか!?

森本 ご存知ない!? 『相席食堂』の視聴者推薦枠で出た若手なんですけど、もうすぐにでもブレイクしてもおかしくないような芸人ですよ。そういう「なんだコイツ!?」っていうワクワク感をみなさんにもお届けしたいんですよね。

――なるほど。そうやってボケ・ツッコミ・ピンの垣根や、芸歴、事務所の垣根も越えてツッコミ続けてきた森本さんですが、その究極形ともいえるのが1周年記念の時に行った「鏡越しの自分にツッコむ」という動画でした。あれには狂気を感じました。

森本 アレに触れますか(笑)。いや、自分自身で怖かったですからね。

「視聴者のみなさんからのリクエストでタイマン相手を募集します」っていう告知動画を出したんですけど、そこのコメント欄に、大喜利のボケ的に「鏡に映った自分にツッコんで欲しい」ってあって。「そんなのできるか!」って思ったんですけど、一晩経ってもずっとそのコメントが頭にこびりついてしまって。

「これ、自分に向かってツッコんだらどうなるんだろう?」っていう好奇心が湧いてきて、しばらくしてスタッフさんに「今度、鏡の中の自分に向かってツッコミたいです」って言ってやることになったんです。

でも、自分に向かってずっとツッコんでると、しばらくして足の感覚がなくなってくるんですよ。僕、普段は落ち着きなくて割とフラフラしちゃうタイプなんですけど、足が床に埋まっていくような感覚になってきて一歩も動けない。「これヤバいかも」って思って、途中から鏡の自分と目を合わせないようにしてたんです。「これ以上は自我を保てないかも」って思いながら、なんとかギリギリ100回ツッコミ終えましたけど、あれは正直オススメしないですね。

――誰も真似しませんよ(笑)。

森本 ツッコミの修行でやってみたいとか、パロディーでやりたいとか、そういう人がもしいたとしたらですよ(笑)。100はやめて、10回くらいにしておいてほしいですね。

――そういうところも含めて、森本さんは一見優しそうな好青年だけど、どこかに狂気を感じます。たとえは悪いですが、一見真面目そうな塾講師が実は盗撮をしているような(笑)。

森本 いやそういう事件あるけど! でも、その要因かは分からないですけど、ちょっとずつメディアに出させてもらえるようになって感じたのは、やっぱり芸能界って本当に天才しかいないんだなっていうことで。天才たちがしのぎを削ってる業界に、ちょっと圧倒されてる部分があるんです。

僕には生まれ持った才能みたいなものはないから、僕みたいな凡人がここで食らいついていくためには、ちょっと狂気じみてるぐらいの何かをしないと、天才たちとは肩を並べられないぞっていう思いがどこかにあるんですよね。もちろん、つらいとかっていう思いはないし、毎回楽しくお仕事させていただいてるんですけど。

――なるほど。森本さんがメディアに出られるようになって、「特にこの人はすごい」と感じたのは誰ですか?

森本 ずっと好きだからっていうのはあるんですけど、くりぃむしちゅーのお二人ですね。他にもフットボールアワーの後藤さんとか、売れてるツッコミの人はみんな突き抜けてると思います。ああいう方々にどう立ち向かえばいいんだろうっていう思いは常にあって、「タイマン森本」はその修行の一環かもしれないですね。

新しいツッコミの形「包み込みツッコミ」

――売れてるツッコミの人を何人か思い浮かべると、大抵声を荒げたり、ちょっと怒ったりしながらツッコミをしますよね。でも森本さんのツッコッミは結構笑顔が多いし、逆にイジられることも多い。そこは新しいツッコミの形なのでは?と思います。

森本 たしかに。そこはあんまり言及されたことはなかったですね。特に「タイマン」においてはそれが顕著かもしれないです。

さっきも言った通り、「タイマン森本」はゲストの方に負荷をかけているチャンネルで、人によってはわざわざ小道具やネタをいろいろ用意してもらって、撮影場所まで来てくれて、そんな高いギャラも渡せてないんですけどそれでもやっていただいて。それに対する「感謝」みたいな気持ちがずっとベースにあるからこそ、怒るスイッチは入らないんですよね。

こんなボケを考えてくれたんだ。こんなものを用意してくれたんだ。そういう気持ちが頭の中を支配して、そのボケに対して怒るモードにはなかなかならないし、どちらかというと「包み込む」じゃないですけど、無意識にそうなってる気はしますね。

――「包み込みツッコミ」!

森本 「包み込みツッコミ」......悪くないですね(笑)。

――ぺこぱの「否定しないツッコミ」に次ぐ新しいツッコミの形ですね。森本さんの優しい部分が表れている気もします。

森本 どうなのかな、優しさとはまた違うかなと思うんです。ある意味で頑固なのかな。

「なるべくひとりではスベらせないぞ」「スベるにしても、僕も一緒にスベります」みたいなポリシーでやってるんですけど、それって裏返すと、「自分なら何とかできるんじゃねえか?」ってまだ自分に思っちゃってる頑固さがあるのかもしれないですね。「きっと自分なら何か思いついてくれるだろう」って自分の力を過信してるところがある。で、一緒にスベることも多々ありますけどね。

「タイマン」を繰り返すトンツカタン森本が、狂気の果てに行き着いた「包み込みツッコミ」
今戦ってみたい相手は?と聞くと「いま番組でご一緒させていただいているホリケン(堀内健/ネプチューン)さん。でもホリケンさんにメリットがなさすぎて、気軽に出てくださいとは言えないです......」と弱腰

今戦ってみたい相手は?と聞くと「いま番組でご一緒させていただいているホリケン(堀内健ネプチューン)さん。でもホリケンさんにメリットがなさすぎて、気軽に出てくださいとは言えないです......」と弱腰

森本にとってツッコミとは

――先ほど対戦相手がいろいろ用意してくる話が出ましたけど、森本さんは対戦時に何か用意をすることはあるんですか?

森本 基本、何も用意したことないんじゃないかな。面識ある人だと、「こういう人だからこういうツッコミをしよう」みたいなことは考えますけど。

例えばこないだ、ひょうろくさんと対戦したんですけど、ひょうろくさんって『HUNTER×HUNTER』のキャラクターに似てるなと思っていて、それはどこかで言えたらいいなと思ってたんです。でも、なかなかタイミングが無くて言えなくて。ご存知ないかもしれないですけど、陰獣っていう。

――蚯蚓(みみず)ですか(笑)。たしかに似てます(笑)。

森本 さすが集英社さんですね(笑)。そんな感じで、何か言おうと思って用意してても使えないことも多いんですよ。

――予想外の行動に出た対戦相手はいますか?

森本 コウメ太夫さんに「上の句を言ってくれたら下の句とチクショーを言うからやって」って言われて、やってみたら支離滅裂だけどなんとか成り立ったんです。で、コウメさんに「こういうやり方もやられてるんですね」って聞いたら「いや、初めてだよ」って言ったんですよね(笑)。

普通初めてそんなことやるってなったらちょっと心配になるじゃないですか。でも「自分ならできるよ」っていう男らしさというか、かっこよさを感じましたね。......まあでもそのシステムって、僕の言った上の句を聞かずにやれるんですけど(笑)。でもそのスタンスには驚きました(笑)。

ラランドのニシダは彼女を連れてきたんですけど、僕は本当に何も知らなくて、「知らない女性が現れた!」「コイツは一体何をしてくれるんだ!?」って普通にワクワクしましたね。そういう今までにないアプローチをしてくれると、こっちも楽しくなってきます。

さっきも言った通り、このチャンネルに出てくれるゲストのみなさんには感謝の思いもあるので、「このためにわざわざ用意してくれたんだ!」みたいな変なテンションの上がり方もしますね。

――さて、そろそろまとめに入りたいんですが......最後に、森本さんにとってツッコミとはなんでしょう?

森本 うわー難しいな、でもそりゃあ聞かれますよね。やっぱりさっきも言いましたけど......凡人の僕が天才たちに唯一立ち向かえる手段、ですね。

――おおっ! 名言!

森本 「おおっ!」じゃないよ! はやし立てるなよ!

――最後にもツッコミをいただきました。

森本 いやいや。でも、お笑い芸人としてのステータスがこう五角形のグラフであるとしたら、大きな五角形の天才たちばかりが周りにいて、自分はツッコミでしか太刀打ちできないんですよ。だからそれを磨き続けるために、こういうことをやってるのかなって思いますね。ツッコミは分かりやすいパラメータのひとつだと思うので。

「タイマン」を繰り返すトンツカタン森本が、狂気の果てに行き着いた「包み込みツッコミ」
「タイマン森本」がきっかけで、ラランドのニシダは彼女とのテレビ出演が決まったという。「業界の人が見てくれて、それがきっかけで芸人仲間のテレビ出演が決まるみたいな、そういうことが増えたのは最高ですね」

「タイマン森本」がきっかけで、ラランドのニシダは彼女とのテレビ出演が決まったという。「業界の人が見てくれて、それがきっかけで芸人仲間のテレビ出演が決まるみたいな、そういうことが増えたのは最高ですね」
***

■森本晋太郎(もりもとしんたろう) 
プロダクション人力舎所属のトリオ芸人、トンツカタンのツッコミ担当。トリオでの活躍のほか、インターナショナルスクール卒業の英語力を活かし、親友であるフワちゃんとの番組「トンツカタン森本&フワちゃんのThursday Night Show~学ばない英語~」に出演したり、MC、司会などでも活躍。新垣結衣の大ファン 
Twitter(X) 
https://twitter.com/oishiikabegami 
タイマン森本【トンツカタン森本】 
https://www.youtube.com/channel/UCcvYy1glVNbgf7xti6dPEHQ 

■人力舎芸人総勢60組以上が出演するライブ「秋ネーター2023」「審査委員長は真空ジェシカ2」開催(森本は全公演に出演) 
●人力舎ライブ「秋ネーター2023~ネタと企画でチーム対抗戦~」 
日時:2023年 9月 13日(水)18:30開場/19:00開演(約2時間予定) 
●もてあそばれる24組のネタライブ「審査委員長は真空 ジェシカ2」 
日時:2023年 9月 14日(木)13:40開場/14:00 開演(約2時間予定) 
●人力舎ライブ「秋ネーター2023」 
日時:2023年 9月 14日(木)18:30開場/19:00開演(約2時間予定) 
会場:渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23-21) 
チケット販売中 
詳細はhttps://www.p-jinriki.com/news/2023/09/006276.php 

取材・文/酒井優考 撮影/榊智朗