AKB48 17期生平田侑希「アイドルじゃなくAKB48になりたかったんです」【新連載 なんで令和にAKB48？】

2005年（平成17年）12月8日に秋葉原で産声を上げたAKB48。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、大島優子、指原莉乃ら数々のスターを生み出し、誰もが知る国民的アイドルグループとなった。

あれから十数年、元号は令和に変わり、また新たなスター候補生が続々と加入している。当時とは異なる状況で、彼女たちは何を思いAKB48になろうとしたのか？　どこを目指すのか？　フレッシュメンバーの魅力を深掘りインタビューでお届けです！

第2回は2022年（令和4年）5月4日に17期生としてデビューした平田侑希（ひらた・ゆき）。加入前は女子高生ミスコンでファイナリストに選ばれるなど、注目を集めていたメンバー。前編で華やかな高校時代の話などを聞きましたが、後編ではAKB48に入ってからの苦労や、今の楽しみなどを語ってもらいました。

――オーディションに合格して集まった17期メンバーと初めて顔を合わせてどうでしたか？

平田　仲良くなれるかなって少し不安でした。当時は上から2番目の年齢で、まわりは年下ばかり。

――人見知りだと言ってましたが、まわりと話せた？

平田　全然自分から話しかけられず。一緒に活動していくうちにだんだん仲良くなっていきました。17期生自体、最初は一緒にご飯へ行くとかもなくて。レッスン場ではいろいろ話すけど、終わったらそのまま帰るみたいな。みんなと行くようになったのは1年ぐらい経ってからな気がします。

――初めてのレッスンってどんな感じだったんですか。

平田　ダンスの基礎レッスンですね。ダンスはやっていたので、未経験のコよりは全然踊れました。

――17期生のお披露目はAKB48劇場。まだコロナ禍というのもあってか、オンラインでした。

平田　『大声ダイヤモンド』を披露して、自己紹介して、先輩方と話したと思うんですけど、あまり覚えてないです。

――AKB48のファンだった平田さんですが、劇場は見に来たことあるんですか？

平田　1回だけ。まだAKB48に入る前だったんですけど、入山杏奈さんの卒業公演を見たことがあります。

――客席から見るのとステージに上がるのって違いますか？

平田　違いました。憧れていた場所だったので、自分がAKB48になったんだって実感が。いや、でもお披露目はお客さんがいなかったので、そこまでの実感はなかったかも......？（笑）。

その4日後くらいに「TGC teen 2022 Fukuoka」ってファッションのイベントがあって、そこが初めてのお客さんの前に立つステージ。自分たちのファンだけじゃなかったですけど、いろんな方の前でAKB48のメンバーとしてステージに出れたのがうれしかったです。

平田侑希

――入って大変だったことはある？

平田　振り付けを覚えるのが苦手なので、今でも大変です。ダンスはやってたけど、覚えられなくて。レッスン場で教えてもらってもすぐに入らないので、家に帰って振りが入るまで練習しています。

――楽しいなって思うことは？

平田　やっぱりファンの方の前に立って、歌ったり踊ったりすることが一番楽しいです。

――平田さんのトピックとしては61stシングル『どうしても君が好きだ』（2023年4月26日発売）で選抜メンバーに入ったのが大きいかなと。

平田　入って1年も経たずに選抜メンバーなれるとは全く思ってなかったので、びっくりしました。コンサートでは選抜メンバーとして披露する曲が多かったりするので、そこは大変でした。先輩方は振り覚えが早いし、ダンスも上手なので、全然追いついてないです。

――柏木（由紀）さんが好きと言ってましたが、お話ししました？

平田　会ったら向こうから「平田ちゃん」って話しかけてくれて！　あと、ゆきりんさんが私の誕生日に「おめでとう」ってLINEでメッセージをくださったんですよ！　メンバー全員が入ってるグループから、私を探してLINEを追加してくださって。

――AKB48がすごいなって思うところはありますか？

平田　武道館だったり、ぴあアリーナだったり、大きい会場でコンサートできるのはすごいなって思います。

平田侑希

――何をしたらAKB48の勢いがもっとすごくなると思う？

平田　最近の流行りって、TikTokでの曲や振り付けとか、そういうちょっとしたところですごくバズったりするので、そこで何ができたらいいなって。

――今、自分がAKB48にできることって何があると思いますか？

平田　グループのためになってるかわからないですけど、自分が有名になって、AKB48がもっと広がればいいなって。SNSで発信して、知名度を上げていきたいなと思います。

――今後、AKB48でやりたいことはあります？

平田　いろんなコンサートに出たいです。あとはファッション系だったり、モデルのお仕事がしたいです。そのために、自分がどうしたらもっと可愛く見えるか、自分に合った服とかメイクは常に研究しています。そういうのを発信していくことで、同性のファンにも応援してもらえたらいいなって。

――昔から平田さんを知っている人はAKB48になったことをどう思ってる？

平田　昔からAKB48が好きで、なりたいって言ってたので、よかったねって。

――夢が叶ったわけですね。でもアイドルって乃木坂46だったり、=LOVEだったり、たくさんいるじゃないですか。

平田　私はアイドルになりたかったんじゃなくて、"AKB48"になりたかったんです。AKB48じゃなかったら今の活動はやってないと思います。アイドルになりたいって思ったことないんです。AKB48が好きだから、自分もなりたいって思いました。

――アイドルじゃなくて"AKB48"なんですね。改めて平田さんにとってAKB48って何でしょう？

平田　私の人生を変えたものです。AKB48を好きにならなかったら、芸能界に入っていなかったです。

【新連載「なんで令和にAKB48？」は毎週月曜日更新　次回、4月15日は先日加入したばかりの19期生・伊藤百花が登場！】

平田侑希

●AKB48
2005年（平成17年）12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2022年（令和4年）5月4日に17期生、2023年4月9日に18期生、2024年3月17日に19期生がデビュー！
◯AKB48 63rdシングル『カラコンウインク』が好評発売中！　『AKB48、最近聞いたよね...～一緒になんかやってみませんか？～』（テレビ東京系、毎週火曜25：30～）に出演中！　最新情報は公式ホームページをチェック！

●平田侑希（ひらた・ゆき）
2002年9月3日生まれ　埼玉県出身
身長157㎝　血液型＝A型
nickname=ゆき
公式X【@yuki_hirata0903】
公式Instagram【yuki__hirata】

取材・文／関根弘康　撮影／篠田直人