連載開始から2年。この間のウーバーイーツ配達で体の変化はあったのか?
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第100回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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2023年6月から始まったこの連載。
第1回「ライター稼業とウーバーイーツ配達員の『二足のわらじ』。 今もチャリをこぎ続け、西へ東へ爆走中!」で、ウーバーイーツの自転車配達員を始めた理由として、17年当時体重110kgあったこと、糖尿外来の病院の先生から「運動してください」と言われたことを書きました。そして、本連載を始めた頃には体重が93kgであると記しました。
配達員を始めた頃から、この連載が始まるまでの間に体重が17kg落ちていること、配達以外でこれといった運動をしていないことから、自転車配達員を始めたことは健康面では良かったと言えるでしょう。
そこで、ごく個人的なことで恐縮ですが、今回は最初に書き散らかしたことが現在どうなっているのか、実際の数値を見つつ振り返っていこうと思います。
さて、体重93kgの時に本連載を始めて2年。この間の体重と糖尿の人の指針といえるHbA1cの数値、そして配達数の変遷をみると......。

直近2年間の体重とHbA1cの数値、配達数の変遷
スタート時は、この連載のためのネタ集めや健康への意識の高まりもあり、体重、HbA1cの数値とも減少傾向。体重は23年7月に92.6kgだったのが、24年1月には87.2kgまで落ちました。ただHbA1cは7.5付近と、正常値(4.9から6の間)より高い数値です。
24年の年末にかけてはゴリゴリ自転車をこいでいました。
その後、酷暑などもあり、去年の秋にかけて配達ペースは大幅ダウン。それに伴って体重は95.2kg、HbA1cの数値も11.3と大幅上昇。去年8月には医者に「インスリン注射を検討してください」と言われてしまいました。
注射をすると医療費がものすごく上がるのでなんとかしようとするも、9月に入っても暑さが落ち着かず、水分補給は甘い飲み物を禁止することでHbA1cの数値を抑えることはできたのですが、体重が大幅に落ちることはなく、現在は連載開始時より体重(97.5kg)もHbA1c(10.0)の数値も上がるという結果となりました。
ライターの仕事をしていると、特に原稿を書いている時に何かを食べたくなる、と病院の先生に言い訳をすると「ライターの仕事を減らしてウーバーの仕事を増やしたほうが健康的にはいいこと」と言われたのですが、収入面を考えるとウーバーでもらえる金額は安いので難しいところです。
配達はちょっとした空き時間にできるので、1日30分でも......とは思うのですが、仕事をするのもしないのも自由なので、ついつい楽な方に逃げてしまいます。
とはいえ、このまま配達を控えることを続けると、健康面でも数値がさらに悪くなり、インスリン注射となったら治療費が爆上がりしてしまうので、まずは体重90kg、HbA1c7.0まで数値を下げ、それのキープを目標にライターとウーバーイーツ配達の仕事をやっていけたらと思います。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明