あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第170回】夏競馬のダート1700mでどんな走り方をした場合、秋以降の1800mで狙いたいと思いますか。
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今週はCBC(シービーシー)賞とレパードステークスが行われました。CBC賞はインビジブルパパがまんまと逃げ切りましたね。難解で相手は広めにしてたので抑えはしてましたが、正直、差し決着になると予想していたので意外でした。実際3着のシュトラウス、4着のドロップオブライト追い込みでした。レパードSは対抗のドンインザムードが勝利。2.3着が荒れて高配当に。馬券は外れましたが、WIN5は的中しました!

では質問へ。
またマニアックな質問ですね。まず、夏のダート1700ですが、ダート1700があるのは、札幌、函館、福島、小倉の4つの競馬場。
札幌は土曜日にまさにダート1700mのエルムステークスが行われましたが、ペリエールが勝ったように、ヘニーヒューズ産駒が好走してるイメージはありますね。ペリエールは3歳時はユニコーンステークスを勝ったくらいの馬ですから、ピークがどこかを見極めることが大事になります。
函館1700は直線が1番短いコースなのもあって、逃げ、先行が強いイメージですね。
福島1700もやはり逃げ、先行が有利なイメージ。小倉1700も同様に、平坦な小回りなので、やはり逃げ、先行が有利ですね。
全体的にダート1700が行われるコースは小回りで直線が短めというイメージですので、前にいく馬が相対的に有利になります。そして、重賞がないのと、夏は休養する馬も多いので、メンバーレベルはそこまで高くはならないことが多いです。
一方ダート1800はどうでしょう? ダート1800があるコースは新潟、中山、京都、阪神、中京になります。
中山1800はやはり坂ですね。2度の坂でハイペースになりづらい。差し、追い込みも決まりづらいコースの印象です。マーチステークスの舞台で今年はブライアンセンスが勝利しましたが、馬券になった3頭はまさに先行馬での決着でした。
新潟1800は逆で平坦なイメージ。まさに先日のレパードステークスの舞台で、結果を見ても、ドンインザムードが道中3番手、11番人気のヒルノハンブルクが2番手で競馬をしていました。
京都1800ダートは時計が出るイメージです。内枠の逃げ馬が有利で、外を回るとだいぶロスになります。中京1800ダートはなんといってもチャンピオンズカップの舞台で、フェブラリーステークスの行われる東京ダート1600に比べると、直線距離が100m弱短く、スパイラルカーブなので、どうしても外枠、追い込みが不利になります。
阪神1800ダートは中山のように急坂があり、パワー、器用さが求められるイメージ。ペースもある程度落ち着きます。今年はミッキーファイトが勝利したアンタレスステークスが行われた舞台で、ミッキーファイトは人気に応えて、2馬身半の差をつけて圧勝したものの、2着が10番人気タイトニット、3着が11番人気のラインオブソウルで3連単は約30万円付きました。12頭立てで1番人気の1着でしたが、ラインオブソウルは何せ単勝274.4倍でしたので、かなりの高配当でしたね。展開のあやもあるでしょうが、2.3着は差し、追い込みで決まりました。

今週のギャンブル格言【人よりも深く知ること。これだけで人生は充実する。】
とまあ、それぞれのコースである程度の特徴、傾向があります。
質問の答えですが、やはりトラックバイアスがあるので、夏の1700でのレースが成績だけではなく、枠の有利不利、展開の有利不利、馬場の有利不利などのチェックは必要でしょう。
例えば夏は条件に恵まれず、秋の1800は条件に恵まれたとなれば、夏の成績が悪く人気落ちとかしてたら期待値は高くなるし、逆パターンなら過剰人気になったりしますので、軽視したりします。ダートに限らず、どんなレースをしていたかを実際レース映像を見て確認することはとても大切なことです。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ