あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第177回】騎手のデータをどこまで頭に入れていますか? どの騎手もいい時のイメージはあるのですが、それ以外のレースの記憶はいつも曖昧で自分の狙っている馬の補強材料にしか思えていないです。騎手が減点材料になるのはどんな時でしょう。
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スプリンターステークスは大外の8歳のウインカーネリアンが勝利! そして、三浦皇成騎手が何と127回目にして悲願のG1初制覇。「ここかい!」と思ってしまったけど、とにかくおめでとうですね。私の本命ピューロマジックは2年連続の8着。今年は逃げてればチャンスがあったかもしれませんが、まあ惨敗です。また頑張ります!

では質問へ!
今回の質問は僕にとっては過去1番の難問です。何故なら僕は騎手よりも競走馬の方に重点を置いていて、騎手のことはそこまで重視してないからです。
そうなると、僕よりも騎手を重視している人は多く、そういう人は僕より騎手に詳しいのは間違いなく、僕が語れることはなく、質問に答えるのも烏滸(おこ)がましいというのが本音です。しかしながら、今回の質問には答えません!というわけにもいかないので、自分なりに答えたいと思います。
まず前提として、騎手の本当の実力は計りづらいところはあります。リーディングとはいっても、乗ってる馬が違いますから、成績=実力にはなりません。
そして、成績の良い騎手は能力の高い馬に乗ることが多くなりますから、実力差以上に成績ははっきり分かれていきます。現在リーディングは戸崎圭太、松山弘平騎手がワンツーですが、まあやはりルメール、モレイラは勝率、連帯率は別格です。

今週のギャンブル格言【短所を補うより長所を伸ばせ。】
それでは、浅はかではございますが、僕の騎手への印象をいくつか紹介します。全ての騎手は書ききれないので、1部の印象になります。
ルメール、モレイラは基本は何も言うことないですね。長距離は安心だし、ミスも少ない。こないだは千直でルメールがピューロマジックを勝利に導いてたし。ただ、懸念は騎手で人気になってしまうということですかね。
デムーロは一時期の勢いは感じられないですね。波が激しくて掴みづらい。川田騎手も安定感はありますね。日本人では1番でしょう。戸崎騎手はダートは強いイメージ。個人的には最終レースのダートの戸崎はよく来てる。最近更にレベルアップした感も。
松山騎手も調子いいですね。穴馬での好走目立ちます。スプリンターSも期待したのですが。佐々木大輔騎手は騎乗回数が多いイメージ。それだけ期待されているということだけど、その分勝率、連対率は意外と低い。
横山典弘騎手はイン差し出来る。岩田康成騎手もそんな感じ。田辺騎手は先行馬のイメージ。丸田騎手は追い込み。ナランフレグありがとう! 酒井学騎手は大穴をあける、亀田騎手も意外と穴開ける。まあ個人的な印象が強いんでしょうけど。岩田望来騎手はお父さんが僕に直接「あいつは天才」と言っていた。親バカではないだろう。
小林美駒、永島まなみ、古川奈穂騎手は軽量での逃げ先行馬で来てるイメージ。キリがないのでこれくらいにしておきますが、これはあくまで個人的な印象です。
逆に言えば、こんなざっくりしたイメージしかないのです。騎手のファクターはそこまで重んじてないのが現状です。多分質問者と変わらないくらいだと思います。そこまで加点も減点材料もないですかね。もちろんないこともないのですが。この程度の答えしか出来ません。ということで、記念すべき過去イチ答えに窮した質問でした。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ