柴咲コウがマムート160周年プロジェクトのアンバサダー就任「...の画像はこちら >>

9日、都内で行なわれた「『マムート160周年記念プロジェクト―すべては山を楽しむ為に』記者発表会」に柴咲コウが登壇。柴咲は、自然との関わりや北海道での暮らしについて語った。

スイスのロープメーカーとして誕生し、現在はアウトドアウェアやアウトドア用品を扱うマムート。国内外の山岳環境を中心に長くから地球環境保全に務める同ブランドは、今回のプロジェクトでその取り組みや山の魅力などを伝える展示会を開催している。

アンバサダーに就任した柴咲は、女優として活躍する一方で、近年は北海道に拠点を持ち、環境保全活動に力を入れている。今回の就任に関しても「サスティナビリティや山への思いが強いマムートさんを任せていただけるのは光栄なことです」と語った。

柴咲コウがマムート160周年プロジェクトのアンバサダー就任「害獣問題を解消できないか模索。自分がハンターになれれば......」

「都会で生活している反動というか、自然への回帰願望」が強くなり、最近では自身の会社のレクリエーションで、青梅の御岳山や北海道の大雪山国立公園を訪れたそう。柴咲は「都会の環境やガジェットからも離れて、ただ登りながらこの人は何を語るんだろうかとか、そういう親睦の仕方っていいなって、改めて思いました」と、自然に接することで人間関係の築き方も変わったことを明かした。

そして、北海道での暮らしを聞かれた柴咲は、「目的を持たないことが圧倒的に多くて、五感をふんだんに使える。鳥のさえずりだったり、木々のざわめく音とかで満足して、いつの間にか2時間くらい経っている」と大自然を満喫しているそう。

柴咲コウがマムート160周年プロジェクトのアンバサダー就任「害獣問題を解消できないか模索。自分がハンターになれれば......」

五感が過敏になっているためか、「季節の変わり目の土もそこに微生物がいて、腐葉土状態になってきた土を踏み踏みするとエネルギーを感じるんです。ひとりでたたずんでいても、孤独じゃないと感じられますね」と、微笑んだ。

先月、初監督を務めた短編映画『巫.KANNAGI』が公開されたが、女優として活躍するだけでなく、さまざまな挑戦をする柴咲。これからの挑戦を聞かれると「山に関することで言えば、ジビエや狩猟とか、害獣として駆除されてしまう鹿や熊がいる。

そこの違和感を解決できる、協力できることがないか模索している」とコメント。

柴咲コウがマムート160周年プロジェクトのアンバサダー就任「害獣問題を解消できないか模索。自分がハンターになれれば......」

その目標のためにすでに活動しており、「この間、狩猟家さんに会って、熊の爪のキーホルダーをもらって使っているんです。こういうものを見ると、生を感じますよね。まだ生きていたんだよな、とか。人間に殺められてしまうなら、最後まで人間も責任を持って何かしなきゃいけない」としみじみ。

「自分がハンターになれればいいんですけど、たくさんクリアしなきゃいけない課題がある」ため、それ以外の手段で「協力できることやプロダクトに落とし込むことができたら」と、害獣問題に取り組む真剣な姿を見せた。

柴咲コウがマムート160周年プロジェクトのアンバサダー就任「害獣問題を解消できないか模索。自分がハンターになれれば......」

東京・渋谷のSAI Galleryでは3月10日(木)から13日(日)まで、「マムート 160 年にわたるイノベーション展 ~すべては山を楽しむ為に~」を開催。マムートが生み出してきたプロダクトの変遷や、日本各地の美しい風景を捉えた写真が展示。柴咲もこの日のイベント終了後、同展を訪れた。

取材・文/鯨井隆正