イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィナ会長が、FIFAワールドカップカタール2022欧州予選・プレーオフ直前のリーグ戦を延期するようセリエAに要請していることを明かした。14日にイタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 前回2018年のロシアW杯に出場できなかったイタリア代表。昨夏のEURO2020を制して完全復活を遂げたかに思われたが、欧州予選グループCで2位に終わり、本戦ストレートインに失敗した。3月に行われるプレーオフでは、24日の準決勝で北マケドニア代表と対戦し、勝った場合は29日の決勝でポルトガル代表vsトルコ代表の勝者と対戦する。

 FIGCはプレーオフに向けた準備を円滑に進めるため、3月の代表ウィーク直前に予定されているセリエA第30節を延期するようリーグに要請しているようだ。『ラジオ・ライ』の番組に出演したグラヴィナ会長は、次のように語っている。

「我々は延期を要請しており、リーグが(代表監督のロベルト・)マンチーニにもう数日猶予を与えてくれることを望んでいる。
イタリアが我が国におけるサッカーの象徴であるワールドカップの予選を通過できなかったとしたら、歴史にまた悪い1ページを刻んでしまう」

「予選を通過しなければならず、そのための条件は揃っている。国家的なプロジェクトはまだ存続しており、EURO優勝やW杯出場失敗で終わることはない。私たちは、長年にわたって私たちの世界に張り巡らされてきた“クモの巣”を取り除かなければならないのだ」

 3月20日の週末に予定されている第30節では、ローマvsラツィオの“首都ダービー”やインテルvsフィオレンティーナなどの注目カードが組まれている。