プレシーズンツアーで韓国を訪れているアトレティコ・マドリードとマンチェスター・Cが、30日にソウルで親善試合を行った。

 アトレティコにとっては、2-3で敗れた27日のKリーグ選抜戦に続く、今夏2つ目のプレシーズンマッチ。
この試合では、“エース”アントワーヌ・グリーズマンやアルバロ・モラタ、新加入のセサル・アスピリクエタらが先発に名を連ねた。対するマンチェスター・Cはここまで横浜F・マリノス、バイエルンを撃破し、プレシーズンマッチ連勝中。この一戦では移籍が噂されるカイル・ウォーカーやベルナルド・シルヴァ、“エース”アーリング・ハーランドらがスタメン起用されている。

 先に好機を迎えたのはマンチェスター・C。2分、ペナルティエリア付近中央でフィル・フォーデンがセカンドボールを拾うと、ハーランド、B・シルヴァと繋ぎ、最後ボールはフリアン・アルバレスのもとへ。アルバレスは右足でシュートを放ったものの、枠を捉えることはできず。
得点には至らなかった。
 
 その後は拮抗した展開が続き、両チーム、互いに決定機が作れないでいる中、27分、アトレティコにビッグチャンスが訪れる。サムエウ・リーノが左サイド高い位置でボールを受けると、右足で中に切り返してそのままクロスを供給。このクロスにモラタがヘディングで合わせたものの、ボールはゴール上と外れた。

 その2分後、マンチェスター・Cがビッグチャンスを迎える。B・シルヴァのパスをペナルティエリア中央で受けたフォーデンがドリブルでペナルティエリアに侵入し、そこから左足でシュートを放ったものの、ボールはゴール右隅をかすれ、先制点を奪うことはできなかった。
前半はこのまま終了し、スコアレスで試合を折り返した。

 後半に入り、マンチェスター・Cがボールを保持する時間が長くなる中、51分、左サイドのペナルティエリア付近でFKのチャンスを得ると、フォーデンがクロスボールを供給。このボールは弾き返されたものの、ボールはウォーカーのもとへ。このボールに反応したウォーカーは右足を振り抜き、強烈なシュートを放ったが、ボールはクロスバーに直撃。ゴールとはならなかった。

 両チームが多くの選手を入れた変えた中、66分、アトレティコが先制に成功する。
メンフィス・デパイが左サイドのペナルティエリア付近でボールを持つと、ペナルティアーク内にいたアンヘル・コレアとワンツー。中央に侵入したデパイがダイレクトでシュートを放ち、ボールをゴールへと突き刺した。

 勢いに乗るアトレティコは72分、カウンターから決定機を迎える。ペナルティエリア右でボールを受けたマルコス・ジョレンテがゴール前で待つデパイにグラウンダーのクロスを供給。デパイはこのボールにダイレクトで合わせ、シュートを放つもボールは相手GKに弾き出された。その後、弾かれたボールに素早く反応したデパイが再びダイレクトでシュートを放ったものの、シュートは枠を捉えることはできなかった。


 しかし、攻勢を強めるアトレティコは74分、相手陣内の左サイドでボールを受けたヤニック・カラスコがドリブルでペナルティアーク付近まで持ち運ぶと、そのまま右足一閃。ボールをゴール左隅に突き刺し、アトレティコがリードを2点に広げた。

 2点を追うマンチェスター・Cは86分、CKのチャンスを得ると、セルヒオ・ゴメスのクロスにルベン・ディアスがヘディングで合わせ、1点を返したものの、反撃は及ばず。試合はこのまま2-1で終了し、アトレティコが“欧州王者”マンチェスター・Cに競り勝った。アトレティコは今後、プレシーズンマッチとして8月3日にレアル・ソシエダと対戦し、6日にはセビージャ戦を迎える。一方のマンチェスター・Cは8月7日にコミュニティシールドでアーセナルと対戦し、12日にはバーンリーとのプレミアリーグ開幕戦を迎える。


【スコア】
アトレティコ・マドリード 2-1 マンチェスター・C

【得点者】
1-0 66分 メンフィス・デバイ(アトレティコ・マドリード)
2-0 74分 ヤニック・カラスコ(アトレティコ・マドリード)
2-1 86分 ルベン・ディアス(マンチェスター・C)